古いマイクロチップ情報が死を招く〜身元不明の飼い犬、あまりに早い殺処分に

ニュース
この記事をシェアする

大事なことだから何度でも聞くよ。マイクロチップの登録情報のアップデートはお済みですかー?

米フロリダ州で、シェルターに保護されていた飼い犬が、身元が判明しないことから殺処分を受けていました。早すぎる決定を受けたビーグル犬は、家族からとても大切にされていた犬でした。


フロリダ州に住むダーハムさんは、3歳になるレフティ(Lefty)を自身の子供のように可愛がっていました。ケンタッキーから移り住んだときも、レフティはもちろん一緒。病気を抱えており家族の助けが必要なコでしたが、元気いっぱいに駆け回るごくごく普通のワンコでした。元気が余って脱走をしてしまうほどでした。

「誰か良い人がレフティを見つけて、私たちの元へ戻してくれないかと祈るばかりでした」とダーハムさん。動物管理局に連絡したり、オンラインに掲示したりと、思いつく限りの努力を続けたダーハムさん。しかし、運は彼らに味方してはくれませんでした。レフティは保護されたその日に、殺処分されていたのです。

早すぎる殺処分の決定。しかしこの決定を誤りだと決めつけることはできません。病気を患っていたレフティは、治療がとても困難であることが判明しており、これから苦しむ日々が待ち受けていることが予想されていました。

さらに、マイクロチップ情報の確認によっても、レフティの身元は判明しませんでした。記録された名称は、マイクロチップ装着を行ったと思われる会社のもの、そして電話番号はケンタッキー州のもので且つ誤ったものでした。このため動物管理局はダーハムさんに連絡することができず、管理局側は苦渋の決定を下すことになったのです。


不幸な偶然が重なった、今回の悲劇。ただし、飼い主が注意と労力を払うだけで、回避できた悲劇でもあります。犬猫を譲り受けたとき、転居したとき、もちろん購入したときも、犬につけたID(身元情報)が最新のものであるかを確認しておきましょう。古い情報が、愛犬の命を脅かすかもしれません。まぁしかしでも、もう少し待つこともできたのではないかとも思います。

Featured image credit Kristi Durham / Facebook

【入れてて良かった】誘拐された犬、マイクロチップのおかげで無事に家族の元へ | the WOOF

「チップが役に立つなんて思ってなかった。でも、本当に役に立ったの」 そう語るのは、ミズーリ州の州西部カンザスシティに住むフレイザーさん(Dorothy Frazier)。今年1月、裏庭にいたシーズーのシンディ・K(Cindy K)が盗まれたとして、警察に通報していました。

the WOOF イヌメディア > すべての記事 > イヌニュース > ニュース > 古いマイクロチップ情報が死を招く〜身元不明の飼い犬、あまりに早い殺処分に

暮らしに役立つイヌ情報が満載の「theWOOFニュースレター」を今すぐ無料購読しよう!

もっと見る
ページトップへ