第71回カンヌ国際映画祭は、パルムドールに是枝裕和監督の『万引き家族』を選出し、19日夜に閉幕を迎えました。
パルムドールとはこの映画祭の最高賞で、コンペティション部門に出品される作品の中から選ばれます。今年は、濱口竜介監督の『寝ても覚めても』を含む18作品の中からの選出となりました。日本映画では1997年以来、今世紀に入ってからはアジア映画で2作品めという快挙です。
さて、カンヌといえばもう一つの注目がパルムドッグです。カンヌ 映画祭で上映された作品の中で優秀な演技を披露した犬に贈られる名誉ある賞で、2001年から毎年一匹、あるいは複数の犬が、パルムドッグの栄誉を与えられます。
2018年、この栄誉に輝いたのは、小さなアイドル チワワでした。出演作品は『万引き家族』とパルムドールを争った『ドッグマン(Dogman)』で、”毛が逆立つような”見事なパフォーマンスを見せたことが評価され、名誉の首輪が贈られることとなりました。
『ドッグマン』は、気弱で小柄な犬のグルーマーが主人公のイタリア映画。マフィアが支配する荒廃した街でサロンを経営する男が、暴力によって人生を壊されそうになり、これに立ち向かうというストーリー。グルーミングサロンが重要な舞台の一つとなる映画ですから、たくさんの犬たちが出演し素晴らしい演技を見せていました。
中でも同作品で共演したグレート・デーンへの評価は高く、最後まで票は割れたようですが、「冷蔵庫に閉じ込められ、瀕死の状態に陥ったが主人公に救われる」というシーンの演技が高く評価され、今回の受賞に至ったそうです。
なお、審査員賞には”Diamantino”が、ヒトとイヌの豊かな絆を象徴する”The Dogmanitarian Award”はVanessa DaviesとパグのPatrickが選出され、審査員特別賞が警備を担当した犬のLilou,、Glock、そしてEvenに贈られました。
Featured image creditCannes: Garrone’s Great Dane Sniffs Victory for 2018 Palm Dog Award | Hollywood Reporter
カンヌ国際映画祭、パルムドッグ賞の歴代受賞犬を振り返ってみるよ! | the WOOF イヌメディア
今年もの季節がやってまいりました! これから連日、素敵な女優さんやイケメン俳優陣の姿が報じられることでしょうウキウキ。パルムドールはどの作品に贈られるのでしょうね?