暑い夏。犬も熱中症に注意が必要です。
そしてもう一つ、肉球やけどにも注意をしなければなりません。熱を持ったアスファルトが、可愛い愛犬の肉球を焦がしてしまうことがあるのです。
アスファルトは燃えている
犬より身長が高く、靴を履いている私たちは忘れてしまいがちですが、暑い日の地面の温度は非常に高くなるものです。犬の肉球が接するアスファルトやマンホールの蓋などは、日中はフライパン状態になりますし、気温が下がった夕方でも高い表面温度を保っています。一日をとおして吸収し続けた熱を、しっかりと保持しているからです。
外が25℃で風や湿気が少ない日には、アスファルトの表面温度はは52℃に達します。気温が31℃なら、表面温度は62℃ほどになります。
熱せられた道路を犬が歩けば、可愛い肉球は焦げてしまいます。火傷は大きな痛みを伴いますし、傷口から感染症を起こす心配もあります。
肉球やけどは、悲しく痛い
It's gonna be hot today. Keep your #servicedog off blacktop or wearing boots. This paw burn happened in 30 seconds. pic.twitter.com/LqNYrR9VGu
— Service Dog Registry (@ServiceDog) 2013年7月10日
上記の写真は、肉球やけどを負ったワンコさんのもの。写真の状態になるまでの時間は、わずか30秒だったそうです。皮が剥け、真っ赤に爛れた肉球は痛々しいものですよね。燃えるアスファルトや鉄板は、わずかな時間でも肉球を焦がす危険なフライパン。ひどい火傷を負った場合、皮膚を切り取るなど愛犬に負担のかかる治療が長く続くことになります。
ここまで酷い傷を負わずとも、穏やかに熱をもったアスファルトが肉球にダメージを与える可能性は十分にあります。以下のような症状がみられるなら、愛犬が軽い肉球やけどになっている恐れがあります。部位を清潔に保ち、必要に応じて獣医師に相談しましょう。
- 歩くことを拒否する、脚を引きずる
- 肉球に赤みや黒み
- 肉球に腫れや水疱
- 過度の足舐め、足かじり
お散歩前には手の甲で温度確認
夏のお散歩は外気温が下がった朝や夕方に行うことは、皆さん徹底しておられると思います。
これからはその習慣に、「アスファルトを手の甲で確認する」も加えましょう。7秒も耐えられない熱さなら、肉球には即時にお焦げをつくるでしょう。30秒も耐えられないと感じるなら、熱中症の危険ありと考えた方が良いでしょう。
温度確認は一度だけでなく、お散歩道の途中にも行うように習慣づけましょう。舗装の質が変わると、熱の吸収度合いが異なることはよくあることです。
時間を工夫する他に、靴を履かせるとか、室内ドッグランを利用するとか、工夫をすれば愛犬の肉球は守れます。
可愛い肉球を愛でるのはイヌ家族を持つ私たちの特権の一つです。愛犬をホットドッグにしないように、道路の表面温度はしっかりとチェックしましょう。
Featured image credit WOOFOO, Inc.
かわいい愛犬の足先と肉球ケア(2)〜9のケアポイント | the WOOF イヌメディア
犬にとって、足先に痛みや不快感があることは、大変に苦痛なものです。地面と直接接触する足先は、感染の玄関口であるだけでなく、痛みを非常に強く感じる場所でもあります。ここに痛みを感じることは、犬の生活の質を大きく低下させます。