英METROは、飼い主が携帯電話に費やす時間が犬の心を傷つけている可能性があると報じました。
ペット製品のオンライン販売を手がけるVetUKの創設者 イアン・ブース氏は、携帯電話というガジェットに依存している状態が、私たちとペットの関係、とりわけ犬との関係を危険に晒していると警告しました。
ブースによれば、飼い主が携帯電話いじりに多くの時間を費やし、犬を無視することは、犬の抑うつ状態や行動上の問題を引き起こす可能性があるそうです。
犬は社会的な動物であり、リーダーシップを求め、安心を得たいがために、飼い主を見つめるのだとブースは言います。
「犬には常に、フィードバックと相互作用が必要です。そして、あなたを喜ばせたいと思っています。あなたを見上げて座っているとき、あなたがFacebookで誰かの写真を眺めることに忙しいのなら、それは問題です。何週間も、何ヶ月も、あるいは何年も、そうした状態が続くなら、実際の行動上の問題として現れることでしょう」
犬はあなたからの注目を求めるものの、あなたは携帯の画面にばかり注意を向けている…。犬は途方にくれ、思い悩み、自分に注意を向けてもらうための”困った行動”を起こし始めるのだそうです。
「犬は社会的な生き物で、群で暮らす動物(a pack animal)です。犬にとってのあなたは、群の真のリーダーなのです」
問題が行動として顕在化するかどうかは、犬の気質に大きく依存します。ある犬は辛抱強く、あなたがインスタグラムのフィードをスクロールし終わるまで待てるかもしれません。しかしある犬は、あなたの視線を引きつけるために、破壊や吠えるなどの極端な行動を起こすかもしれません。
あるいは、あなたの注意を引くことを諦めて、他の人や犬にチョッカイを出し始めるかもしれません。あるいは反社会的行動(!)を悪化させ、犬と飼い主との絆を壊してしまう恐れすらあるのです。
犬がうつ状態になる可能性もあるそうです。 「食べ物に興味がなく、眠ることが多くなり、あなたから隠れたり、あなたを避けたり、足先を噛んだり舐めたり」しはじめたら要注意。あなたからの愛情を諦め、自分で自分を慰めている可能性があります。慰め行動が加速すると、自分で自分を傷つける自傷行為に繋がることもあるのです。
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愛犬がウツウツとしていたら、ぜひ携帯電話を脇に置いてください。ブースによれば治療法は「携帯電話を置いて、愛犬との質の高い時間を過ごすこと」。スマホを通じてではなく、リアルな愛犬との触れ合いの時間をもつことが、とっても重要なのだといいます。
「私にとっては、犬との散歩中に携帯を取ることは、パートナーとの食事中にレストランでFacebookに1時間を費やすことと同義です。その光景は、恐ろしいしみっともないものですよね」
お散歩時に、携帯やカメラで愛犬を撮影するのは悪いことではありません(楽しい思い出をたくさん記録しておきたいですよね!)。しかし、撮影だけを目的としたお出かけは、愛犬にとっては楽しいものではないのかも。撮影やメールのチェックは限られた時間内に行って、それ以外の時間は一緒に走ったり、ボールキャッチをするなど、”本当の交流”に費やすようにしましょう。
問題行動やうつ状態は、治すのが非常に難しいものですし、何より愛するワンコとの関係が壊れてしまうのは、とても寂しいものですよね。
「携帯ばっかり見てるかも…」と思ったら、携帯はお散歩バックの奥にしまって、愛犬との時間に集中しましょう。
h/t to Phone addiction is making your dog sad, warns expert | Metro News
Featured image creditMarcus Cramer/ unsplash
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