【犬とフード】愛犬がフードを残す5つの理由とその対策

健康管理
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「あ〜、また残した〜!」

フードボウルに残る結構な量のカリカリを見て、ガックリと肩を落とした経験はありませんか?育犬歴も長くなれば、食べ物を残すコがいることや好き嫌いがあることはわかってきますが、気になるのは「残す理由」。人間の食べ物が気になってしまうからか、はたまた病気のために食欲がないのか。

今日はフードを残す犬について、その理由と気をつけるべきポイントに迫ります。

フードへの情熱は犬によって異なる

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もっと欲しい〜 image by Natalia Carrasco / Flickr

フードを残す犬(とりわけ選り好みする犬)について、WebMDは次のように述べています。「世の中には2種類の犬がいる。食べるために生きている犬は、目の前にあるものをなんでも食べ尽くす。そして生きるために食べる犬もいる。彼らは選び、時間をかけて食べ、ときには残すこともある」

犬のサイズや犬種、そして年齢も、食事への態度に影響します。例えば、ラブラドールやゴールデンなどは非常に食いしん坊。ラブラドールについては、遺伝子の変異が影響しているなんていう研究結果もあります。一方で、マルチーズやヨークシャー・テリアなどの小型犬は食の好みがうるさいとも言われています。

フードを残す5つの理由

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カリカリ、いらな〜い image by Eli Christman / Flickr

さて、犬たちが大好きなゴハンを残す理由には、どんなものがあるでしょう。

1. 病気

人間と同じく、犬も体調が悪いと食欲が低下します。食べ残し以外に何か症状がみられるようであれば、病気や怪我を疑った方が良いでしょう。大きな病気の前兆である可能性があることを心に留めて犬の様子を観察し、必要に応じて獣医師のアドバイスを受けましょう。

2. 虫歯・口腔内の病気

お口のトラブルで痛みや不快感があるために、食べることを忌避するワンコもいます。歯が欠けた・抜けた、あるいは歯肉炎などが疑われます。

3. 予防接種の影響

予防接種は様々な病気から犬たちを守ってくれるものですが、お薬ですから副作用がゼロと言い切れるものではありません。予防接種の影響で一時的に食欲がなくなってしまう個体もいるそうです。

4. 環境の変化

引っ越し、旅行、お出かけなど、慣れない場所での食事を好まない犬もいます。あまり外出に慣れていない犬や、若い犬だといつもの調子を出せない犬は少なくありません。慣れない場所での緊張もありますが、車酔いなどで気持ちが悪いというときもあります。

5. 選り好み、問題行動

ただ単に、「このゴハンが嫌」「ボウルの高さが嫌」など、何らかの理由で食べることをやめてしまう犬もいます。オヤツが習慣になっている場合、通常のドライフードよりオヤツやおすそ分けが気になって食べないということもあります。健康に問題がない犬(むしろ肥満問題を抱えている犬)がフードを残す場合、「カリカリより良い食べ物を待つ」という良からぬ理由による行動かもしれません。

病気か、わがままか、それが問題だ

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ドッグフードねぇ… image by Canopener Sally / Flickr

愛犬がフードを残したら、まず疑うべきは健康問題。ここで判断を間違うと、愛犬がのちに大きく苦しむことにもなりかねません。

そうは言っても、食べ残しをするたびに動物病院に連れて行くというのも現実的ではないものです。判断のための大きなポイントは、「普段の状態とどれだけ違うのか」という点です。昨日まで完食していたのに今日は半分近く残したとか、ほとんど食べていないとか、食べ散らかしが目に余るとか。目に見えて異なるようなら、獣医師に相談した方が良いでしょう。

「いつも同じ量を残す」というのなら、単に与える量が多すぎるのかもしれません。パッケージの記載量は、あくまでも目安。記載量の半分も食べられないというのなら心配すべきですが、完食できないからおかしいというものでもありません。パッケージ記載量の60%-70%を食べていれば問題はないようです[1]

選り好みする犬にフードを食べさせる

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焼き焼き、しようよ〜 image by Extra Zebra / Flickr

カリカリなど、犬用フードを残すことや他のものを欲しがるという行動は、健康に配慮するとやめさたいところです。彼らが好むものばかり与えると、栄養に偏りが出てしまいますし肥満問題にもつながります。

しっかりと犬用に用意したフードを食べてもらうため、以下のことを試してみましょう。

  • オヤツを減らす
  • 決まったスケジュールでの食事(日に2-3回)
  • 犬用フードを楽しんで食べさせる(トレーニングのご褒美に組み入れる、遊び心のあるフードボウルを導入する)
  • 食事前に散歩やトレーニングを行う
  • 環境を変える(1匹で食べさせる、フードボウルを変える、食事場所を変えるなど集中できる環境にする)
  • フードを変える(ブランドを変える、フードの種類を変える)
  • フードを食べたら褒める(食べ終わってから関心を向ける、褒める)

食への情熱が強すぎるのも悩ましいものですが、食事をとってくれないのも心配なもの。病気の治療も辛抱を要しますが、ちょっとした’わがまま’行動でも矯正するには根気がいります。

育犬で大切なのは、とにかく根気よく取り組むこと。生き物が相手である以上、思い通りにはいきません。時間をかけてゆっくりと、「しっかり食べる犬」を育てていきましょう。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Why Your Dog Won’t Eat: Causes & Solutions
[2] Dog Not Eating? Feeding Picky Eaters: Best Dog Foods

【犬とフード】味と鮮度を保つドライフードの保存法〜気をつけるべき4つのこと | the WOOF

愛犬に「いつまでも健康でいてほしい」と願うのと同様に、カリカリ(ドライフード)には「いつまでも新鮮であってほしい」と思うもの。良いゴハンはワンコの元気の源ですからね。 今日は、カリカリの上手な保存の方法についてのお話です。

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