秋の味覚の代表格、かぼちゃ。ハロウィンの飾りを齧るのはNGだけど、適切に適量を与えるならワンコの体調改善にも役立つ秘密兵器となり得ます。加熱したホクホクのカボチャは、ゴハンに良し、オヤツに良しの栄養食。ただ与えすぎはおデブと下痢の元なので、ちょっと注意が必要です。
どんな栄養が含まれているの?
カボチャにはβカロチン(ビタミンA)、ビタミンB1、B2、C、鉄分、カリウム、マグネシウム、マンガンなどがバランスよく含まれています。とりわけβカロチンは多く含まれており、病気を抑えるのに効果的で抗酸化作用などが期待できるほか、コレステロールを減らす効果もあります。また、食物繊維も多く含まれています。
悩みどころは「皮」と「種」。むしろ皮や種の方がβカロチンや食物繊維が豊富。さらに種には抗酸化物質や不飽和脂肪酸が含まれており、高タンパクでミネラルやビタミン類も豊富に含まれています。皮も種も、注意をして与えれば食べさせることができます。
与える量はどのくらい?
食物繊維が多く含まれるため、与えすぎは下痢につながることがあるので注意です。ドライフードを主食にする5kgの犬を基準すると1日に与える量の目安は10g。犬の体格と普段の食餌量などを勘案し、初めは少なめの量を与え、犬の様子を見守りましょう。食べた後にお腹がゴロゴロしていないか、普段と異なる様子がないかを確認しましょう。
期待できる健康効果は?
栄養分がたっぷりのカボチャは、栄養補給に役立つほか、抗酸化物質が癌などの大病を防ぐと言われています。このほか、以下のような効果が期待できるそうです。
・消化器系の働きを良くする
カボチャは消化器系の働きを良くし、不調を改善します。便秘や急性の下痢を緩和させる効果があるにも効果があります。
・ダイエット
食物繊維が含まれているので、食べ過ぎを防止したり、水分を含みゲル状化して余分な脂肪を体外に排出する効果が期待できます。体重減少が必要なワンコさんには、美味しいダイエット食になりそうです。
・泌尿器系の不調を改善
かぼちゃ、そして種に含まれるオイルは泌尿器系の不調改善に良い効果をもたらすと言われています。
・皮膚や被毛
かぼちゃの種に含まれる抗酸化物質や不飽和脂肪酸は、皮膚や被毛を潤します。
・寄生虫
かぼちゃの種に含まれるククルビタシンが、寄生虫を麻痺させる働きをするそうです。
気をつけなければならないのはどんなこと?
与える量に注意です。一つの食材を大量に与えるのは良くないことですし、下痢も心配です。
また、加熱して食べやすい大きさにカットして与えること。粘りのある食べ物ですから、シニアや子犬、早食いワンコさんなら十分に注意をして与えるようにしてください。
皮も食べられますし、前述のとおり栄養分も豊富。また皮と実の間にも栄養分がたっぷりなので、皮ごとあげたいところですが、喉に詰まらせる心配がありますので削いで薄くしたり、小さくカットするなど工夫をして。
種については、生のものをそのまま与えるのではなく、すりつぶして粉状にする、粉砕して炒るなどして与えること。すりつぶしたものを普段の食事に振り掛けたり、おやつやお団子に混ぜたりして与えるなど工夫をしてください。
他の食べ物と同じく、新しい食べ物を急に大量に与えるのは、下痢を始めとした体調不良のの原因となります。また、どんな食べ物にもアレルギーの心配があります。食事を変えた時は、おかしな様子がないか確認しましょう。
甘くて美味しいカボチャは、多くのワンコが大好きな食べ物。与える量には注意して、「秋だねぇ」と寒さを楽しみつつ、ホクホクのかぼちゃを一緒に美味しく楽しみましょう
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Is Pumpkin Good for my Pet? – Pet360 Pet Parenting Simplified
Featured image credit Found Animals Foundation / Flickr
犬に与えてはいけない10の食べ物〜本当にダメ?絶対ダメ?をもう一度確認しよう! | the WOOF
犬は食べることが大好き。でも、あなたの好きな食べ物や飲み物が、彼らにとっては脅威となるかもしれないことはご存知ですよね。 ついウッカリを防ぐため、そして「何がどうダメか」をしっかり理解するために、「与えてはいけない食べ物」についてもう一度おさらいしておきましょう。