子犬のお留守番〜何時間までならひとりで過ごせるの?

幼犬・子犬
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子犬を迎えるのは心踊ることですが、大きな責任を負うことでもあります。生後6ヶ月ほどまでの子犬には、多くのケアが必要です。

とはいえ飼い主にも生活があり、24時間つきっきりで子犬の面倒をみることは不可能です。後ろ髪を引かれつつ、仕事へ向かわなければならないことも多いでしょう。

子犬であっても、1匹だけでのお留守番は可能です。悪いことでも危険なことでもありません。ただし、いくつかの注意や配慮が必要です。

子犬が1匹で過ごすことの重要性

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image by Brian Hathcock / Flickr

犬は非常に社会的な生き物です。仲間と一緒にいることが自然だという彼らにとっては、本当は1匹でいることは自然に反する状態です。しかし、人間の中で家庭犬として暮らすのならば、1匹でのお留守番に慣れてもらわなければなりません。

子犬が仲間や家族がいなくても、静かに1匹の時間を過ごせるように育てるためには、早い段階でお留守番の練習をさせることが必要です。初めはほんの数分から、彼らの視界から消えてみるところから始めましょう。犬が慣れたところで、徐々に時間を伸ばすようにします。

子犬がどれほどの時間をひとりで過ごすことができるのかという質問には、はっきりとした決まった回答はありません。ここでは判断になる2つの時間、「排泄を我慢できる時間」と「クレートで過ごせる時間」の目安をご紹介します。

子犬はどのくらいトイレを我慢できるのか?

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image by Hanafan / Flickr

外でトイレを済ませるようトレーニングしている犬の場合、排泄の時間が一つの目安になります。成犬は一般に、8〜10時間ごとに排尿する必要があります。一方子犬は、もっと頻繁にトイレ休憩が必要です。

一般に子犬の排尿間隔は、[生後の経過月数×1時間]で計算できます。すなわち、3ヶ月齢の子犬は3時間ごとにトイレに連れていかなければなりません。ただし、3ヶ月に到達するまではこのルールは適用できません(もっと短い間隔です)。

  • 8-10週齢:1時間以内。膀胱の発達も不十分なので、1時間以上我慢させることはできません。お漏らしの片付け仕事が増えるだけです
  • 10-12週齢:膀胱容量は増加していますが、我慢できても2時間が限度でしょう
  • 3-6ヶ月齢:この時点から、[生後の経過月数×1時間]の計算が使えるようになります
  • 6ヶ月齢以降:最大6時間は我慢できます。これ以上お留守番させなければならないときは、1匹で排泄できるように工夫するか(家にトイレ、ペットドアの導入)、ペットシッターなどのプロの助けを借りましょう

上の見積もりは、子犬のサイズ、健康状態、などにより異なります。ただ、どの子犬でも長時間トイレを我慢させることにより、尿路感染や結石などのリスクが高くなります。排尿を我慢することは犬にとっても不快なことですし、おしっこの失敗は犬にとっても悲しいことです。

子犬はどれくらいクレートで過ごせるのか?

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image by Ted Fu / Flickr

子犬の安全のためには、お留守番の時間を自由に過ごさせるのは良いアイディアではありません。子犬は舐めたり噛んだりすることで世界を学んでいきます。一方であなたの家の中には、コンセントやゴミ箱など、子犬の命を奪う可能性のある危険なものに溢れています。

子犬のお留守番は、クレートやケージを使った方が安全・安心です。クレートは狭くて自由も効かず可哀想と思うかもしれませんが、犬は暗くて狭い穴倉のような場所を好みます。また自分だけのテリトリーになるので、彼らは安心してくつろげます。お留守番時に限らず、犬たちに安心できる特別な場所を作ってあげるために、一人でクレートで過ごす練習をしておきましょう。

クレートトレーニングは時間をかけて行いましょう。ある日突然クレートに放り込み、1匹で何時間も過ごさせるなど極端なことをするのは危険です。犬が最初はお菓子を使って短い時間だけ過ごしてもらい、徐々に10-15分と伸ばしていきましょう。

Rover.comによれば、子犬がクレートで過ごせる最大時間の目安は、以下のとおりです。

  • 8-10週齢:30-60分
  • 11-14週間齢:1-3時間
  • 15-16週間齢:3-4時間
  • 17週齢以上:4-5時間

年齢を重ねれば、クレートで1匹で過ごせる時間は長くなります。しかし、年がら年中お留守番では、犬も心が折れてしまいます。できるだけクレートでの一人留守番を減らし、運動や人との交流ができるよう、プロの活用などを検討も併せて検討しましょう。

ひとり留守番のための準備

子犬が成長し、家での生活にも慣れてきたら、少しずつ子犬が留守番時でも自由に活動できる場所を増やしてあげましょう。家中を解放する必要はありません。キッチンや寝室など、入って欲しくない場所を除いて、子犬にとって安全な場所を解放してあげましょう。また、お留守番の時間を少しでも快適に楽しく過ごしてもらうため、以下のものを準備しましょう。

  • クレートやベッドなどの犬が安心できる場所
  • ペット用ゲート
  • 飼い主さんの匂いがついたタオルや古い洋服
  • 新鮮な水が入ったウォーター・ボウル(場合によっては複数設置)
  • 安全なおもちゃを複数(ぬいぐるみや、噛み応えのあるものなど、種類の異なるものを複数準備する)
  • 中にオヤツを入れられるおもちゃ
  • 音楽、ラジオを再生したままにする

お留守番の前に、散歩や運動など体を動かす時間をとりましょう。エネルギーを発散させておけば、お留守番の時間はゆったり気長にお昼寝してくれることが期待できます。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Am I a Bad Pet Owner if I Leave My Dog Alone for 10 Hours a Day?
[2] How Long Can One Leave a New Puppy Alone? | Animals – mom.me

Featured image creditcskk/ Flickr

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