犬にも安全な観葉植物にはどんなものがあるの?

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観葉植物は素敵なインテリアになるだけでなく、リラックス効果や空気を綺麗にする効果も期待できるものです。

心や身体の健康のために、是非とも取り入れたいものですが、一方で私たちペットの飼い主は、犬や猫の安全を第一に考えなければなりません。

観葉植物を置くことには、どういった利点があるのでしょう?そして、ペットに害を及ぼさない植物とは、どんなものでしょう。

室内に観葉植物を置く利点

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image by Kyle Glenn / unsplash

・空気中の有害物質を吸収する

観葉植物は、ホルムアルデヒド、ベンゼン、一酸化炭素など、多くの家庭用品に含まれる有害物質を吸収し、私たちが吸い込む空気を浄化します。これらの有害物質は、家庭用洗剤、塗料、溶剤、ビニール、タバコなどに含まれ、シックハウス症候群などの原因となり得るものです。

・酸素を放出してくれる

私たちは呼吸をするとき、酸素を吸い込み、吐き出すと二酸化炭素を放出します。植物も呼吸においては酸素を吸い二酸化炭素を出しますが、光合成の間は二酸化炭素を取り入れ酸素を出すはたらきをします。室内にある観葉植物がどの程度影響するかはわかりませんが、昼間の光が多い時間なら、室内酸素濃度に影響している可能性は十分にあります。

・湿度レベルを上げる

植物は水蒸気の形で水を放出することで空気中の湿度を高めます。蒸散(じょうさん)という「植物の地上部から大気中へ水蒸気が放出される現象」で、放出される水分量は植物の大きさ、葉の表面積、気孔の開閉状態、土壌の水分含量などによっても異なりますが、家の中にある観葉植物でもこの現象は起こります。これは、あなたとペットの健康を維持する上で、大きな利点となります。

・参考:What Are the Benefits of Plants Indoors and Why Do We Respond Positively to Them?

犬にも安全な植物を選ぼう

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image by Suzanne Phillips / Flickr

メリットがある一方で、植物の中には犬には毒になる種類も存在します。犬、とりわけ子犬は何にでも興味をもち、様々なものを口にする傾向にあります。ペットたちは残念ながら、安全か否かを区別することはありません。飼い主が有害な植物を持ち込まないようにする努力が必要です。

次に安全な植物の例をあげていきます。ASPCAのWebには、犬にとって毒にならない植物がリストされており、2019年1月現在で578が掲載されています。気になる植物があったら、英文名を調べて検索してみてくださいね。

犬に安全な植物

・多年生植物

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image by TANAKA Juuyoh (田中十洋) / Flickr

セントポーリア(African Violet)、ピレア(Aluminum Plant)、竹、シマサンゴアナナス(Friendship Plant)、オリヅルラン(Spider Ivy またはSpider Plant)

オリヅルランは、丈夫で栽培が容易なことから人気の観葉植物。1984年の実験では空気中のホルムアルデヒドを葉に吸着させる能力が高いことが示されています

ASPCAのWebでは、竹は毒性はないとされています。日本でメジャーどころのシュロ竹(棕櫚竹・シュロチク)や観音竹も安全のようです。

・ヤシの木

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Dypsis lutescens. Common names: areca palm, gold cane palm, butterfly palm. Origin: Madagascar / Flickr

トックリラン(Pony tail)、パーラーパーム(Parlor)、アレカヤシ(Areca Palm)、テーブルヤシ

ヤシ類に興味がある場合でも、サゴヤシ(Sago palm)には注意が必要です。サゴはヤシ科のサゴヤシ属とソテツ属の両方から採れるもので、ソテツ属に採れるものには毒性があります。サゴヤシ属の方が一般的ですが、ソテツ属でないことを確認するようにしましょう。

・シダ類

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image by melissa b. / Flickr

ボストンタマシダ(Boston Fern)

ボストンタマシダ(ボストンファーン)は、吊り鉢にすると美しく葉が垂れるのが特徴です。高温多湿に強いので、初心者でも育てやすい植物です。

・ハーブ類

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image by Lavi Perchik / unsplash

バジル、コリアンダー、ディル、レモンバーム、ローズマリー、セージ

・多肉植物

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image by Mr ATM / Flickr

エケベリア ブルーバード(Blue Echeveria、Wax Rosette、Painted Lady)、シャコバサボテン(Christmas Cactus)、ハオルチア(Haworthia)

シャコバサボテンはクリスマス時期に開花することからクリスマス・カクタスと呼ばれるサボテンの一種。花色は赤色、ピンク、桃色、朱色、黄色、白色など多彩です。ペットに対しては毒性はないと考えられていますが、摂取すると軽度の胃腸障害を引き起こす可能性があります。なんでも口にするワンコと一緒に暮らしているなら、肉球の届かない場所に置くことをオススメします。

多肉植物には安全なものもありますが、カランコエ(Kalanchoe)など有毒のものもあります。犬猫家族に紹介する前に、本当に安全か慎重に確認しましょう。


犬や猫にとって、新しく家にやってくる植物は、好奇心を満たしてくれる新しいオモチャのようなものです。家に持ち込む前に、十分に慎重に安全性を確認し、出来るだけ犬猫の(少なくとも犬の)肉球の届かない場所に置くようにしましょう。

有毒か否かにかかわらず、植物を摂取したペットが調子を崩したり中毒の徴候を示している場合には、すぐに獣医師に連絡・相談をしてください。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Poisonous Plants | ASPCA
[2] Pet Safe Plants: Flora and Fauna Can Coexist! | Pet Poison Helpline
[3] Grow Fresh Air With Plants That Are Safe for Cats and Dogs | petMD

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