行方不明になっていた犬が、4年の時を経て家族の元へ無事帰還しました。”盗まれたハスキー犬”のNukkaは、警察に保護され、懐かしの家に戻ることができたのです。
Nukkaの身元を明らかにしてくれたのは、家族がアップデートを続けていたマイクロチップの情報でした。
NukkaがHart家から姿を消したのは、4年前のことでした。その日、飼い主一家はダンス競技会に参加するために家を留守にしており、Nukkaは留守番役をつとめていました。
競技会の最中、家族は隣人から電話を受けます。正面玄関が開いているというのです。
急いで戻った家族を、Nukkaは迎えてはくれませんでした。行方がわからなくなってしまったのです。
家族は急いで捜索用のポスターを作り、ソーシャルメディアへの投稿もはじめました。青い目の美しい犬を取り戻したいと、切に願ったのです。「ただただ、彼女が戻ってくることを願いました」
家族は熱心に捜索を続けますが、何日経っても愛犬の足跡は発見できません。代わりにおかしなことに気づきます。町に貼り出していた捜索用ポスターが、次々になくなっていくのです。「1週間も経たないうちに、ポスターがどんどん消えていくことに気が付いたんです」
そして追い討ちをかけるように、家族に奇妙な手紙が届きます。手紙にはNukkaが死んでしまったから、家族は前進すべきだという内容が書かれていました。
「手紙は衝撃的だった…けど、なんだかおかしいなと思いました」と語るのはHart家のパパ、ジョシュ。「なんかすごく奇妙だって思ったんです」
誰もが認めるおかしな状況。それはしかし、時を重ねても好転することはありませんでした。必死の捜索にも関わらず目撃情報はなく、マイクロチップがスキャンされることもなかったのです。
年が変わり、引っ越しも経て、Hart家はNukkaを諦める覚悟を決めます。しかし、「もしかしたら」という望みをつなぐため、マイクロチップの情報だけは更新し続けました。もしかしたら誰かがNukkaを見つるかもしれない。もしかしたらスキャンされることがあるかもしれない。そう考えて常に最新の情報に更新し続けたのだそうです。
2018年11月、「もしかして」が現実のものとなります。
ノースカロライナ州アンジーのHart家のドアを、警察官がノックし、ママのレイチェルに尋ねたのです。「あなたがたの犬は、行方不明になってはいませんか」
「警察官は、その時実際に”盗まれた”という言葉を使っていました。私はびっくりして手で口許を抑えつつ「ハスキー」って言ったんです…。みんなで一斉に「ハスキー」って言ったわね」
「そしてNukkaがいるの?Nukkaがいるんでしょ?って叫んだわ」
Nukkaは生きていました。そして元気いっぱいでした。
警察官の説明によれば、Nukkaはある女性に盗まれて、飼育されていました。告白によれば女性は、Nukkaの育て続けるためにポスターを剥がし、家族を悲嘆の底に沈めた手紙を郵便受けに放り込んだのです。
さらには見つからないようにと毛の色の偽装まで行なっていました。顔の真ん中に黒い縞模様を描き、他のハスキーのように見せかけていたのです。
犬を盗む行為は重罪。刑事訴訟を起こすことも可能でしたが、家族は罪を咎めないことを選んだそうです。4年間、女性はしっかりとNukkaの面倒をみていたし、今彼女は家族とともに幸せな時間を過ごしているからです。
マイクロチップ情報の更新がされていなければ、Nukkaが家族と再会することはなかったかもしれません。チップを装着すること、そして情報を最新のものに更新することは、迷子ペットとの再会の可能性を大きく広げます。
h/t to Dog returned to Angier family after being stolen nearly 4 years prior | abc11.com