台湾の議会は、犬猫の消費を禁じる内容を含む動物愛護法改正案を可決しました。これにより台湾では、犬猫を食べることそのものが禁止され、違反すると最大2年間の刑が課されることになります。
犬猫の屠殺と販売は、現行法でも禁じられていましたが、今回の改正では消費側にもその範囲が及ぶこととなり、消費そのものが禁じられる内容になっています。これに違反した者は、罰金(25万台湾ドル(およそ9万円)の)または最大2年の刑が課される上、氏名や写真、犯罪歴などが公開されます。再犯者は5年間投獄され、多額の罰金を課されることになるそうです[1]。
Taiwan just banned eating dog and cat meat https://t.co/duzw5ykWa5 pic.twitter.com/VLQk9AJ2W4
— CNN (@CNN) 2017年4月12日
台湾はこの法律改正により、動物愛護に積極的であることを示そうとしているようです。意図的に動物に害を加える者には厳しい刑罰を科すなど、その他の条項も含まれています。自転車やスクーターなどでの犬を牽引することも、この法律案により禁じられます。
台湾で動物愛護法が成立したのは1998年[2]。犬猫の屠殺は禁じられていたものの、闇市場などでの取引は続けられていました。数百年前から続く”東アジア伝統”を台湾は、国内の動物飼育熱の高まりと、世界的な動物愛護圧力により断ち切った形となります。
Humane Society Internationalのパラカンドラ氏は、台湾のこの決定が、中国本土と韓国に圧力をかけるのではないかと見ています。「活動家たちは「台湾でできるなら、中国本土でできない理由はない」と主張するだろう」
Humane Society Internationalは、アジアでは毎年3,000万匹の犬が死亡していると推定しています。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Taiwan bans slaughter of cats and dogs for human consumption – BBC News
[2] Taiwan adopts plan to become no-kill nation by 2017 – Animals 24-7
[3] Eating Dogs Banned in Taiwan—A First in Asia
Featured image credit localpups / Flickr
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ドッグトレーナー資格認定を制度化し、法令で規制しよう動きが米ニューヨーク州で起きています。 法令化を推し進めるのは、トッド・カミンスキー上院議員(Todd Kaminsky)。