ワンコさんのお名前といえば、どんなものを思い浮かべますか？
アニコム損害保険株式会社が発表した犬の名前ランキング2014によれば、同社の「どうぶつ健保」に新規契約した0歳の犬の名前で一番多かったお名前は「ココ」だったそうです。
2位は「チョコ」、3位は「マロン」とのこと。美味しそうで呼びやすい名前が多いですね。
このような短くて覚えやすい名前であれば、メールアドレスやブログタイトルに使えそうですが・・・。世の中には長い、ながーいお名前をもつワンコさんがいるのです。
名前を聞くだけでストーリーが浮かんでくる
世界三大ドッグショーの一つであるウェストミンスター・ケネルクラブ・ドッグショー。出陳資格に「チャンピオン犬のタイトルであること」[1]を求めているこの厳しい大会には、たくさんの長い長い名前をもつワンコさんが登場しました。
例えば、ボーダーコリーの「ギズモ」の正式な名前「グリムリン家マックヒルのギズモ王子（McHill’s His Royal Highness Prince Gizmo House of Gremlin）」です。「東の丘ブロックスデン森のレタスはあなたを楽しませる（Easthill Broxden Woodland Lettuce Entertain You）」も出陳されました。
ポメラニアンのスパンキーの’本名’は「スターファイヤー※の私をぶってイカれてるって呼んで（Starfire’s Spank Me Hard, Call Me Crazy）」なんだそうです。ここまでくると、意味がわかりません。わかる人教えて。
※スターファイヤーはアメコミのキャラクタらしいです。犬舎の名前がスターファイヤーなのでしょうが未確認。
長いお名前はケネルクラブの登録名らしい
日本語にすると「ただの寄せ集め・・・？」と感じられる長ーいお名前ですが、ドッグショーでは普通に聞かれるお名前だそう。殆どの出陳犬が、中世貴族たちと張り合うことができるほどの長い「肩書き」を持っているのだそうです。
どういうこと？って調べてみると、どうやらこの長いお名前は血統証明書に記載された「登録名」らしいのです。ドッグショーの出陳申込書には「本犬名」の記載が必要ですが、この登録名を届け出る必要があるのです。そして、登録名には正式な名前のつけ方というものがあるということです。
一般社団法人ジャパン ケネル クラブ（JKC）のWebによれば、登録名には、犬舎名や称号そして犬名を入れるなどの細かいルールがあるのです。ときには、犬の両親の名前や生まれた場所などが含まれることもあるらしく、それは長くなるわと納得です。ちなみにJKCでは犬名（英字）は犬舎名と合わせて35文字までと規定されています。
えー、じゃあ「チョコ」や「マロン」って何よ？と思いますよね。これは繁殖者から譲り受けた新たな飼い主さんがつけた「呼び名」なのだそうです。なるほど。
ちなみに2015年にウェストミンスター・ケネルクラブ・ドッグショーでチャンピンの座を射止めたのは、ビーグルの”Miss P”でした。。登録名は”Ch Tashtins Lookin For Trouble”です。そんなに長くないけど、ちょっと奇妙なお名前ですね。
しつけやトレーニングのときに呼ぶ名前としてはふさわしくないかもしれませんが、珍しい登録名のほうが記憶に残りやすいかもしれません。説明調のお名前であれば、「このコの出身はどこで、どんな期待をかけられたのか」などがすぐに理解できますしね。
美味しそうでも奇妙でも、長くても短くても、ワンコのお名前はどれも素敵です。愛情をイッパイ込めて、たくさん呼びかけてあげてくださいね♪
h/t to Meet The Dogs Whose Names Are Too Long To Fit In This Headline : The Two-Way : NPR
[1] ドッグショー – Wikipedia
[2] 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC) – ドッグショー出陳申込書請求書／申込書のダウンロード
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