犬の歯に良くないオヤツ〜折れたり欠けたり削れたり

健康管理
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犬の歯は驚異的に頑丈ですが、あまりにも硬いものを噛むと、折れたり欠けたり削れたり、場合によっては虫歯に苦しむこともあります。

犬にオヤツとして与えるものの中には、犬の歯に悪影響を及ぼすものがあります。

甘いデザート

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image by malamooshi / Shutterstock

人間用の甘いデザートは、栄養や肥満などの観点だけではなく、歯の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。

かつては犬は虫歯にならないと言われていましたが、現在は「虫歯になることもある」と変わってきています。犬の歯は尖った形状のためバクテリアがたまりにくく、虫歯になりにくいのは確かですが、砂糖を多く摂取すると菌が活発になり歯垢ををつくり、中の酸によって歯を溶かすことになるのです[1]

人間の甘いデザートは人間が食べ、犬には犬用の美味しいオヤツをあげましょう。

氷・アイスキューブ

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暑い夏の水分補給にアイスキューブを利用することは少なくはないでしょう。アイスキューブは摂取する水分量を増やしたり、摂取のスピードを遅くするなどの良い点もあります。

舐めると冷たく、スルスルと動くアイスキューブは、ちょっと不思議なオモチャの役割も果たしてくれます。

氷〜アイスキューブは犬に与えても良いのか | the WOOF イヌメディア

しかし残念なことに、アイスキューブは歯にダメージを与える可能性があるのです。下顎第一大臼歯(かがくだいいちきゅうし)と上顎第四大臼歯(じょうがくだいさんだいきゅうし)は、氷などの硬いものを押しつぶす際にかける圧力のためにポキッと折れる危険があります。氷は魅力的なオヤツですが、与える際は砕いたり削ったりした方が安全です。

市販のボーン・トリーツや動物の骨

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image by smerikal / Flickr

かつてより”骨オヤツ”が犬の歯に及ぼす危険は取りざたされていましたが、2017年11月に米国食品医薬品局(FDA)が消費者に注意を促したことで、そのリスクは広く知れ渡るようになっています。

FDAが警告の対象としたのは、ボーン・トリーツ(販売のために加工した動物の骨)。防腐剤やスパイス、その他の香料などを加えて、スモークや焼くなどの加工が行われた骨で、「ハムボーン(ham bones)」「豚の大腿骨(pork femur bones)」「助骨(rib bones)」「スモーキーナックルボーン(smokey knuckle bones)」などとして販売されています。

FDAによれば、これらのボーン・トリーツに関連したペットの病気等は68件報告されており、これには90匹の犬が含まれ、うち15匹は死亡しているということです。報告されている不調の内訳は、窒息、嘔吐、下痢、消化管の閉塞、直腸からの出血などです。

もちろん、硬すぎる骨は歯にも悪影響を及ぼします。市販のオヤツ以外の他、本物の食べ物の骨も、トラブルの原因になることが知られています。

硬すぎるデンタルトリーツ

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image by philhearing / Flickr

デンタル・トリーツは、歯科衛生の改善に役立つとして販売されていますが、中には犬の歯にダメージを与えるほど硬すぎるものもあります。一方で残念なことに、メーカーなどが主張するほどには衛生上のメリットがないオヤツも含まれています。

WebMDは、デンタル・トリーツの種類を以下の3つに分類しています。

  • ローハイド(Rawhide chews):牛や馬の皮で作られた生皮。プラークや歯石を減らす効果がある
  • デンタル・チュー、ボーン、ビスケット(Dental chews, bones, and biscuits):いわゆるガムがこの分類に入る
  • デンタル・ダイエット(Dog dental diets):歯の健康に配慮したフードで、歯石や歯垢を減らす効果がある。動物病院などでのみ販売される

ローハイドには注意が必要で、蹄や豚の耳のような非常に硬いものは歯の破折(歯が折れること)を引き起こします。犬の臼歯は人間と違ってハサミ状の噛み合わせになっており、硬すぎるものを噛むと歪んで折れやすくなるのです。

歯が折れたら欠けたら、どうしよう?

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image by laolaopui / Shutterstock

犬は痛みを隠す才能に長けており、飼い主が長く気がつかないことは少なくありません。歯が破折あるいは咬耗(こうもう:歯が削れる)した場合に見られる行動には以下のようなものがあります。

  • いつものオモチャでのカミカミ遊びを嫌うようになった
  • 食べ方がおかしい(食べ物を落とす、口の片側で噛む)
  • 活動やエネルギーのレベルが低下
  • 歯磨きを過度に嫌がる

早期発見のためには、定期的な歯のケアが大切です。家で行うケアに加え、定期的に獣医師の歯科チェックを受けることは、口腔内の異常を早期に発見することに繋がります。


歯の健康を維持することは、犬の幸せに直結します。噛むことは非常に楽しいレクリエーションですから、折れたり欠けたり痛みがあったりではちょっと可愛そうですよね。

美味しいだけでなく歯にも優しいオヤツを選び、愛犬の健康幸せライフをサポートしてあげましょう。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] 4 Treats That Can Harm Your Dog’s Teeth | petMD
[2] FDA Warns Against Giving Dogs Bones and Bone Treats | petMD
[3] Dog Dental Chews & Treats: Types and Benefits
Rawhide Bones Can Be Deadly for Your Dog | Reader’s Digest

Featured image creditMaria Ivanushkina/ shutterstock

愛犬に与えるべきでない5つの危険なオモチャ | the WOOF イヌメディア

犬のオモチャでは、運動欲求や知的欲求を満たすものであり、退屈を忘れさせるもの。問題行動の抑制に繋がるものでもあり、贅沢品ではなく必需品です。 ただ、適切なものを与えなければ、思いもよらない事故にもつながります。

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