なぜ私の犬の鼻は乾いているのか

健康管理
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犬のお鼻は不思議な存在。顔の中心で大きな存在感を放つ「鼻」は、多くの場合冷んやりと濡れています。

ただときどき寝ているときなどには、犬の鼻も乾いていることがあります。「健康な犬の鼻は濡れている」なんて言葉を聞いたことがある人なら、「うちのコ、病気かしら?」と心配になってしまうかもしれません。

今回は、犬の乾いた鼻についてのお話です。犬の鼻が乾いてしまう理由にはどんなものがあるのか、心配すべきはどんなときなのか、そんなことをまとめています。

犬はどのように鼻を使うのか

Head of a dog

photo : Anatomy and physiology of animals Section through head of a dog / wikipediaをWOOFOOが日本語訳しました。

犬は呼吸だけでなく、過剰な涙を排出したり、体温を一定に保ったり、嗅覚を鋭敏にするために鼻を使います。

犬の鼻は湿っているときに、効率的に匂いをキャッチできます。そして濡れていることで空気状の匂い分子を閉じ込め、よりよく匂いを嗅ぐことができます。

また犬は、鼻から水分を蒸発させることで熱を逃し、身体を一定の温度に保ちます。

👉 なぜ犬の鼻は濡れているのか

犬の鼻の湿り気の正体は、唾液と粘液です。犬も涙を出しますが、過剰な涙は涙管を通じて鼻から排出されます。また鼻腔からの粘液も混ざります。これに「ペロリ」としたときの唾液が加わり、冷たい湿った鼻が誕生するのです。

乾いた鼻は病気の証か?

Sick french bulldog

photo : Margarita Mindebaeva/ shutterstock

いつも濡れている犬の鼻が乾いていると少し心配になってしまうかもしれませんが、必ずしも病気というわけではありません。たとえば、熱が出ると鼻が熱を帯び乾いてしまうこともありますが、とめどなく流れる鼻水でしっとり湿ることもあるのです。

👉 鼻が乾いてたら熱がある!?犬の健康話のウソ・ホント

また犬は、病気あるいは病的な行動をする場合に、鼻を湿らせることがあります。犬は神経学的症状(てんかんなど)、過度の不安、行動上の理由(犬が鼻を舐めて服従を知らせる)、またはアレルギーによるかゆみによって、鼻を過度になめることがあります。

犬の鼻が乾いている理由(一般的もの)

Sad senior dog

photo : Wisut/ shutterstock

寝ている間は、犬の鼻は乾いています。これは単に、眠っている間は犬が鼻を舐めないからです。目覚めたらすぐペロリをはじめ、再びシットリするはずです。

室内の暖房や冬の外気や風によっても鼻は乾燥します。私たちも冬の間は唇が乾燥しやすいですよね。犬にとっても冬の乾燥は過酷なものです。

年齢も一つの要因です。シニア犬の鼻は、ヤング犬たちに比べて、乾燥しやすいものです。

犬種も関係します。パグやブルドッグなどの短頭犬種は、頭蓋骨の形状から鼻をなめることが困難です。そのため彼らの小さな鼻は乾燥しがちで白っぽく、ひびが入りがちです。ラサ・アプソなどの涙管を詰まらせがちな犬も、乾いた鼻をもつ傾向にあります。潤いを保つために保湿剤を使うことを検討しましょう(獣医師に相談してください)。

犬の鼻が乾いている理由(医学的なもの)

Panting white dog in the sun

photo : PHOTOCREO Michal Bednarek/ shutterstock

ほとんどの場合、犬の鼻が乾いていても、それほど心配する必要はありません。しかし、時には犬の乾いた鼻が医療上の問題からくるものだということもあるのです。

鼻の乾きに嘔吐・下痢、元気がない、行動の変化、熱がある、ひび割れ、異常な鼻水のいずれかを伴う場合は、病気の可能性を考えましょう。

・日焼け

犬も日焼けをすることがあり、それは鼻の乾燥の原因にもなります。特にピンク色の肌の犬に過度の日光が当たると、鼻が日焼けしてしまい、剥がれたりひび割れたりすることがあります。日焼けが繰り返されると皮膚癌になる恐れもあります。洋服を着せる、日焼け止めを使用するなどして愛犬を保護しましょう。

・脱水

重度の脱水症状のひとつに鼻の乾燥があります。特に暑い夏の日に運動したときは、特に注意が必要です。他の症状には、くぼんだ目、歯茎の乾燥、肌の弾力性の低下、脱力感などがあります。すぐに愛犬に水を飲ませましょう。獣医師に相談する必要があるかもしれません。

・アレルギー

花粉、カビ、食物などに対する重度のアレルギー反応は、顔の赤みや鼻の腫れ、かすり傷やひっかき傷につながる可能性があります。アレルギーは抗ヒスタミン薬などの処方薬による治療が可能です。獣医師に相談してください。

・皮膚疾患

鼻がひび割れていたり、かさぶたがあったり痛みがありそうな場合は、皮膚疾患である可能性があります。

・自己免疫疾患

犬の鼻が乾いているだけで心配し始めることではありませんが、エリテマトーデスまたは天疱瘡の症状には、鼻の乾き、皮剥け、ひび割れがあります。


ほとんどの場合、乾いた鼻は単なる乾いた鼻で、大きな病気の兆候ではありません。とはいえ、どうしても気になるときや別の症状がある場合は、獣医師に相談しましょう。病気が発見されればその治療を、そうでなければ鼻の乾燥を防ぐローションなどを処方してもらいましょう。

犬の鼻に塗布するローションは、舐めても良い成分でできているものである必要があります。特に最初は出来るだけ、動物病院が推奨するものを使用してくださいね。

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