犬と旅する7日間〜生きる歓びをわかちあう7匹の老犬たち【動画】

動物愛護・保護
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“7 Days with 7 Dogs”は、7匹の保護犬との7日間の旅の様子を収めたドキュメンタリー(dog-umentary)ムービーです。

映像に登場する7匹の多くは老犬。しかも、ほとんどの犬が健康上の問題を抱えています。耳が聞こえない犬、脚や臀部が衰えてしまっている犬、そのうちのSukiは獣医にあと1週間しか生きられないと言われた状態です。そんな「問題児」を生きている間に旅行に連れて行きたい。でも、一体どこへ向かえばいいのか?何をすれば良いのか・・。彼らは、7匹の犬とともにワゴンに乗り込み旅に出ます。

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image by Wild Pure Heart

DVDの制作者は、オーストラリアに住むビリー(Billie Dean)と夫のアンドリュー(Andrew Einspruch)。共に映像制作者である二人は、旅がすすむにつれて元気を取り戻していく犬たちの様子を美しい映像に残しています。彼らが巡る土地の風景は、それぞれにとても素晴らしく、また多くの”ドッグ・フレンドリー”な宿が紹介されていて、オーストラリアという国の豊かさを実感します。一方で、愛こんなに豊かなオーストラリアですら、動物の遺棄という問題が存在していることを思うと、暗澹たる思いは拭いきれません。

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ちょっと暗くなってしまいましたね。でも大丈夫。旅に出た犬たちは身体の不調をものとせず、元気いっぱいに駆け回ります。行く先々で出会う新しい風景、新しい匂い、そして人間たち。はじめは大人しかった犬たちですが、次第に「らしさ」を取り戻して旅を楽しんでいる様子には心うたれます。3日目に訪れたCape Otway Cottagesで、7匹が並んで外を眺めている様子は気に入っているシーンの一つです。若くて元気いっぱいな犬も大好きですが、穏やかな老犬にも抗えない魅力がありますよね。

旅が終わったときに映し出されるメッセージは、

Because Humans Aren’t the Only Ones Who Need To Smell The Roses

というもの。生きて行くうえで楽しむことが必要なのは人間だけじゃないよ、という意味でしょうか。楽しいことも知らずに死んでいくというのは、犬にとっても辛いことですよね。たった7匹、そしてとても短い期間の幸せだったのかもしれませんし、本当の意味で犬たちを救ってはいないのかもしれません。それでも、良かったなぁと思わずにはいられません。

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7日目に訪れたプライベートビーチでは、犬たちが全力で走り回る姿と、人間たちの大きな笑顔が収められています。映像制作者であるお二人の幸せな様子を見ると、犬のお世話を通じて私たちは自分たちを救い、自分たちを元気にしているのかもしれない。そんな風にも思いました。

以下のYouTube動画は、”7 Days with 7 Dogs”本編(53分、DVDおよび有料動画として視聴可)の予告編です。そして1週間の命と言われていたSukiは、この撮影のあと2年間生き存えたということです。

Featured image from 7 Days with 7 Dogs (Trailer for Dog-umentary) / YouTube

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