パンクなクラフトビール醸造会社が’迎え犬休暇’を導入

社会
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パンクな会社らしい、ロックな制度の導入です。

スコットランド発のBrewDogが、パウタニティ・リーブ(Paw-ternity Leave)制度を設けました。新たに犬を迎えた人は、1週間の休暇を取得することができるという制度です。

パウタニティ・リーブとは、マタニティ・リーブ(出産休暇)からの派生語で、説明するのも野暮ですが足先を表す英語のPawを使った造語です。以前は「育犬休暇」と訳していましたが、お迎え時に与えられるものなので、この記事では「迎え犬休暇」としています。

BrewDogは、スコットランド発のマイクロブルワリー(小規模ビール醸造所)。ビール自体の質の高さ(味の良さ)とパンクな経営姿勢から、多くの人に熱狂的に支持されている会社です。創業者は、ジェームズ・ワット(James Watt)、マーティン・ディッキー(Martin Dickie)そして犬1匹。創業メンバーに犬も加わっている会社ですから、犬のための制度が作られることは不思議もなんでもないのかもしれません。

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ジェームズ・ワット氏は制度について、「仕事をやりくりしながら新しい犬を迎えることは容易なことじゃあない。うちのクルーには4つ脚家族を持つメンバーが大勢いるし、そういうシチュエーションからくるストレスを取り除きたいと思ったんだ。新しい犬たちを暖かく迎えるために、十分な時間をとって欲しいとも思ったしね」とコメントしています。

’迎え犬休暇’を終えた後は、犬を会社に連れて行くことももちろん可能。現在も50匹ほどの犬が、定期的に出勤をしているそうです。

株式は自社ウェブサイトで販売する、ビール醸造のレシピは全て公開するなどのパンクな経営スタイルを貫くBrewDog。現在は約70億円超の売上規模に成長し、全世界で40以上のバーを運営しています[1]。日本でその雰囲気を味わいたければ、六本木にあるBrewDog Roppongiへどうぞ。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] ビジネス・フォー・パンクス(2016), ジェームズ・ワット (著), 楠木 建(解説) , 日経BP社

Featured image by BrewDog allowing staff a week of paid ‘paw-ternity’ leave to bond with their new dogs – Wales Online

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