可愛い顔して、やる時はやる。「ボンッ」と大きな音、強烈な臭い…。犬のオナラは結構クサイものです。お隣で事を起こされてしまうと、くつろぎ気分も台無しですよね。
医学的には、’鼓腸’と呼ばれるオナラは、生き物として自然であり必要な、消化器系内部でガスが溜まった時に発生するものです。
今日はワンコのオナラについて。何がオナラを発生させるのか、その原因について学んでいきます。
1. 空気を吸い込む
子供の頃、私はオナラの多い子供でした。その際に父に言われたのは、「食べる時に空気を吸い込みすぎなんだ」ということでした。
犬のオナラの原因の一つは、やはり空気を吸い込みすぎていること。勢い良くガーッと食べる犬は、それだけたくさんの空気を吸い込みます。ゲップとして吐き出されなかった空気は、大腸にたまりこれがオナラの原因となるようです。
ちなみに空気が原材料のオナラは、それほど臭くないそうです。ゆっくり食べさせる工夫をすることで「空気抜き」を減らすことができます。
2. 品質の悪いフード
発酵性繊維を多く含んだ、比較的安価なフードは、ガスを多く発生させます。腸で吸収されないフードは、バクテリアにより分解され、この分解過程においてガスを発生させるのです。フードを変えることによって、オナラの発生を抑えられたのなら、腸で吸収されない何らかの原材料が含まれていたと推察することはできそうです。
3. お肉の食べ過ぎ
ワンコたちは、お肉が大好き!とはいえ、与えすぎは臭いオナラの発生を促すことになるのです。肉、特に多量の硫黄を含む赤肉をたくさん与えると、大腸での分解時に副産物としてガスを発生させるのだそうです。お肉、あるいはプロテインを含む食材を多く与えているコなら、オナラが臭い原因はその食生活にあるのかもしれません。
4. 乳糖不耐症
ミルクなどのラクトース(乳糖)を与えているワンコで、オナラが気になるのなら、乳糖不耐症を疑ってみても良いかもしれません。乳糖不耐症は、消化器系統で乳糖(ラクトース)の消化酵素(ラクターゼ)が減少して生じる不耐に関する諸症状のこと(Wikipedia )。乳糖が分解される過程でガスが発生している可能性があります。
ほとんどのドッグフードには、ラクトースは含まれていませんが、オヤツの原材料として使われていたり、おすそ分けで与えるヨーグルトなどが悪さをしているのかもしれません。食生活を見直すようにしましょう。
5. 胃腸が過敏
人間と同じように、犬にも多種類の食物を受け付けない胃腸を持つ個体がいます。こうした犬たちにとって、消化吸収しにくい食べ物や、初めて口にするものは、ガスを発生させる原因になるようです。何か新しいものを与えた後にオナラが多く酷くなるようなら、原因は繊細な胃腸にあるのかもしれません。
食生活を見直し、「特別な」食べ物やオヤツを与えないように注意しましょう。与える栄養が十分であれば、いつものゴハンと水という生活を続けてみることです。2週間ほど様子を見て、改善が見られるようならば、胃腸を強く刺激する食物を与えていたと考えてよいでしょう。
6. 何らかの病気
今までオナラなんて気にならなかったのに…というときは、何らかの病気がオナラを引き起こしているのかもしれません。
ガスを発生させる病気には、以下のものがあります。
- 膵外分泌不全
- 消化管感染症
- 腸管寄生虫
- 膵炎
- フードに対するアレルギーや不耐性
- 炎症性腸疾患
体重の減少や食欲不振、吐き気や下痢などを伴うオナラであれば、すぐに獣医師さんに相談を。
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娘さんに「お父さん、もう最悪!」と切り捨てられているに違いない。 動画に登場するのはパグさん(年齢不詳、お名前もわかりません)。お嬢さんがいらっしゃるかはわかりませんが、もしいらしたら13秒あたりのおならの音で、完全に嫌われてしまったことでしょう。 身体を冷やす、サングラスをかけると 夏対策は万全・・・のように見えて、無防備にお腹を出してしまっているところは減点。.