もし、私が話せたら〜犬と人との絆を描いた動画 ”If I Could Talk”

動物愛護・保護
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こんにちは。今日は素敵なショートフィルムをご紹介します。ラブラドールと、彼を保護した男性との絆を描いた内容です。犬と人間が、互いを大切に思っているその想いが痛いほど伝わってきて、思わずホロリとしてしまう作品ですよ。

ストーリーの始まりは、子犬と男性との出会いから。ジョギングする男性が、近くの川で何かを見つけます。黒いゴミ袋に入れられた何か、それは白くて小さなラブラドール・レトリーバーのパピーでした。

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男性はそのコを引き取り、子犬の成長を見守って・・・というのが動画のストーリー。話の展開は単純ながら、合間あいまに流れる文言が素晴らしく、なかなかに心を揺さぶられます。I wish that I could talk to you(話すことができたらいいのに)で始まり、彼らの過ごした日々を犬目線で綴るというものですが、「いつでも変わらずに、こんな風に思っていてくれているのかな」と思うと、本当にぐっときちゃいます。ちょっと意訳でお届けします。

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話すことができたらいいのに
あなたに知ってほしいんだ

救ってくれて、ありがとう
愛してくれて、ありがとう

忘れるわけがない
私たちがしてきたことを

あなたに知ってほしいんだ
ありがとう、すべてに感謝してる
楽しいことを一緒にしたね
恋に落ちた時だって一緒にいた
そして、新しい家族もできた
たくさん冒険したよね
覚えているよ、あのポカポカした日々を

ずっと走り続けられるって、思ってた
よく空を見上げたね
一緒にお空を見上げたね
語りかける星たちを、ずっとずっと眺めたね

私ももう歳だ
疲れたし、痛みもある
さようならをする時が来たようだ

一緒にいてくれて本当に嬉しいよ、怖くなんかない
耳の後ろを掻いてくれるんだね。それ、大好きなんだ

話すことができたらいいのになぁ
あなたが悲しんでることがわかるんだ
だから、伝えたいんだよ
全部ぜんぶ、ありがとう
ほんとうに、素晴らしい時間だった


監督をつとめるのは、写真家、映像作家、そしてダンスのインストラクターでもあるShawn Wellingさん。出演する白ラブさんはMax Wellingとクレジットされているので、ご自身の愛犬なんでしょうね。犬の生と死、そして養育の責任の重さといった内容が、短い動画の中に盛り込まれた素晴らしい作品だと思いました。

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こうした動画を見るたびに、自分の犬と別れることができるのだろうかと、途方にくれてしまいます。わたしに最後を看取る勇気があるのかなと、そんな風にも考えます。

動画の最後のさいごを締めくくるのは、フランスの詩人・小説家・批評家のアナートル・フランスの「動物を愛するまでは、魂の一部は眠ったままだ(Until one has loved an animal a part of one’s soul remains unawakened)」という名言をもじったもの。「動物」のところが「犬」に置き換わっています。犬との暮らしを始めると確かに、それまでには感じたことのない想いを感じることがあります。

Featured image from If I Could Talk – Dog Film by Shawn Welling / Vimeo

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