ワンコの親になることは、実はとっても大変なこと。衣食住の面倒を見るのはもちろんの事、心身の健康に気を配り、愛犬と社会のパイプ役割を果たさなければなりません。飼育の知識も必要だし、犬の言葉も覚えなければならないなど、やらなきゃいけないことはてんこ盛り!…そう考えるとちょっとグッタリしちゃいますよね。
今日は視点を変え、「やってはいけないこと」から考えてみます。素敵な飼い主でいるための7つの「すべからず」。基本的なところですが、復習をしておきましょう。
1. 犬を車に残すこと
犬を車に残す行為はとっても危険!このことへの認知は大分進んできましたが、まだまだ不十分なのが現状です。ショッピングモールなどに車を停めると、どこぞの車の中からワンワンワンという鳴き声が聞こえることは少なくありません。
「ほんのちょっとだから」「クーラーかけてるから」…。こうした油断は、愛犬の命を危険に晒します。外気温が23度の時、車中の温度は約50度。とんでもない暑さが犬を襲います。器用な犬ならクーラーを止めてしまうかもしれないし、自分で運転を始めてしまうかもしれません。そうした危険を冒してまでもやらなければならない用事は、飼い主さんには一つもないはずです。絶対にやめようね!
短い時間でも絶対NG!! 犬を車に残しちゃいけない5つの理由 | the WOOF
2. 犬を外に係留すること
「ちょっとだけだから」と犬を外に係留するのも、かなり危険な行為です。犬の連れ去り(誘拐)は、思う以上に頻繁に発生しています。
この他に、暴力行為の被害に遭うことや咬傷事故の加害者になることも、係留によって起こりうる事故の一つです。実は私も係留の経験アリで、そのことを大きく反省しているクチ。遊んでいた近所のお子さんに、犬がぶたれてしまったのです。幸い犬に怪我はなく、犬がお子さんに反撃することもありませんでしたが、大きな事故に発展してもおかしくない状況ではありました。それ以来、お散歩帰りの「ちょっとだけ」の誘惑には乗らないように注意しています。
鎖につないで外で飼う、いわゆる’屋外飼育’も再考を促したいところ。動物愛護の観点から、外飼いを条例などで禁じる国や地域も存在しています。厳しい気候から身体を守る必要と、家族の一員として心を守ってあげる必要から、’完全なる屋外飼育’はやめましょう。
3. 犬を閉じ込めたままにすること
災害の多い日本に住んでいるなら、不測の事態への備えはとっても重要。犬の安全を守るため、そして家以外でも安心して過ごせるようにするために、クレートやケージは大きな役割を果たしてくれます。愛犬たちを守る目的での’クレート・トレーニング’は、非常に重要だと私自身は考えています。
しかし一方で、犬にいうことを聞かせるため、犬の自由を奪うためにクレートを使用するのはよろしくないと考えます。例えば、イタズラを反省させるために自由を奪うのはNG。クレートやケージを嫌いになる結果しか生み出しません。
非常事態に際して、クレート嫌い、ケージには入らない!とゴネられるような事態に陥らないためにも、クレート等の誤った使用はやめましょう。
4. 定期検診を怠ること
狂犬病やワクチン接種、フィラリア薬やノミ・ダニ対策。病院への訪問は、定期的なものだけでも、結構な回数にのぼります。これ、実はちょっと面倒ですよね。でもでも、絶対に怠ってはならないのです。
犬のキモチを知りたければ、定期的に獣医さんを訪ねましょう。獣医師さんは犬と私たちをつなぐ、いわばドリトル先生のような存在です。言葉を話せない愛犬に代わり、「今はこんな状態ですよ」ということを教えてくれるのが獣医師さんです。愛犬の’身体の声’を聞くためにも、カレンダーに予定を組み込んで、何も考えずに病院へGoしましょう。
5. 歯磨きを怠ること
正直言って耳が痛い。歯磨きは、私も愛犬も苦手科目で、気力を振り絞らないと出来ないお世話です。しかし、絶対に怠ってはならないお世話でもあります。
人間と同じように、ワンコにとっても歯は命。健康な歯を維持することは、犬を長生きさせる秘訣です。しかし、このことへの認知はあまり広まっておらず、歯磨きを習慣にする飼い主さんは非常に少ないのが現状です。米国ではなんと2%ほどしか、歯磨き習慣を確立できていないそうです。
月の変わり目、お誕生日、歯ブラシを買った日など、いつでも良いので気合を入れて、愛犬の歯磨きを習慣化しましょう。自分の歯磨きの前にやる…など決めてしまえば、毎日磨くことも案外難しくないのかも。その際に、人間用の用具を使うことはNGです。犬にとっての有害物質、キシリトールが含まれていることがあるのです。犬用の歯磨き用具を使って、楽しく安全にお手入れするようにしましょうね。
6. 体罰
体罰を使った躾。かつては普通に行われていたものですが、今では効果が(ほとんど)ないと言われています。一時的な効果は得られるかもしれないけれど、のちの問題行動に繋がるとして反対の立場をとるトレーナーさんも増えています。
躾であれ何であれ、叩いたり蹴ったりなどの犬を傷つける行為は、犬との関係を壊します。あなたの手は愛犬をナデナデするためのもの。愛犬を褒めて称えて、信頼関係を構築しましょう。
7. 犬を’モノ’として扱うこと
日本の法律で、犬は「物」として扱われます。ざっくり言うと、人間と不動産以外の形あるものは全て「物」。かわいいフカフカたちも、法律上は「物」なのです。
そうだとしても、犬を迎えて共に暮らすのなら、モノとして扱うのはNG。犬たちは、私たちと同じように感情がある生き物です。最近の研究では、犬は人が「喜んでいる」か、「怒っている」かを、顔の表情から見分けることができることが分かっています。そして、不安になることもあれば、うつ病のような症状を発することもあるのです。
激しい叱責や嘲笑が、実は彼らの心を傷つけているのかもしれません。彼らにも感情がある、ということを忘れずに、愛情を持って接するよう努めましょう。
Featured image credit Michael Bobella / Flickr
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