犬も認める安全性?〜米国スバルのCMは犬の安全を真面目に考えていたよ

動物愛護・保護
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2014年に話題となった米国スバルの”Dog Tested, Dog Approved(犬がテストし、犬が認めた)”CMシリーズです。「かわいい!」「どうやって演技をさせているんだ!」と話題になったので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

バークリー家(the Barkleys ’bark=吠える’にひっかけているんですね♡)の車にまつわるストーリーで構成されたCMシリーズで、「ドライブ旅行編」「なんで大騒ぎ?編」「ティーンエージャー編」「ウインカー出したら曲がらんかい!編」「アンタ!どこ見てんの!編」などがあります(日本語タイトルはいま適当につけました)。

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個人的に気に入っているのが「ウインカー出したら曲がらんかい!編」。ドライブをするバークリー家の前にいる一台の古い車(運転手も老犬っぽい)が走っています。なんだかアブナイこの車、ウインカーを出しっぱなしで低速・蛇行運転を続けています。お父さん犬とお母さん犬は顔を見合わせ、たまらずクラクションを鳴らす・・・というストーリー。運転していると、確かに出会うぞこんな車ってやつですね。他にも「アンタ!どこ見てんの!編」では、お父さん犬が横断歩道を渡るイケてるねーちゃん犬(プードルね)に見とれ、お母さん犬に「ヴウ〜」と文句をいわれる、といったドライブあるあるが見事に表現されていて、うまい!

こうしたCMって、擬人化した犬の様子が面白い・かわいいということで話題をさらうものですよね。スバルのCMも、もちろん世間の口に上がることを一つの目標にしていたとは思います。でもそれだけじゃないんです。米国におけるスバル車の購入者特性(ペット家族と暮らしている人が多い、慈善事業に積極的)に合わせたキャンペーンで、しっかりと購買層の心を掴もうとする意図を持って行っているのです。そして、安全性を車作りの第一と考えるこの会社は、犬を通じて「スバル車が安全であること」を伝えようとしています(なんといっても犬も認める安全な車!なんですから)。

なかなか素晴らしいのが、そうして得た収益をペットたちのために使っていること。米国スバルはASPCA(米国動物愛護協会)、Center for Pet SafetyPilots N Paws(保護犬たちの移動手段を提供)、Pet Philanthropy Hero Award(ペット福祉に貢献した人を表彰) などの公式スポンサーになっています。金銭的な支援だけでなく、スバル車を使っての輸送や店舗でのイベント実施など、大変に積極的でちょっと目から汗が出ます。

動物たちを支援しようとする米国スバルの取り組みは最近始めたものではなく、2008年にASCPAに14百万ドルを支援したあたりから本格化しているようです。企業が長期的な視点で動物たちの支援に乗り出してくれるのは本当に心強いものですよね。日本でも企業の取り組みがもっともっと活発化してくれることを願うと同時に、わたしたちも自分たちができることをできる範囲で取り組んでいきたいものだと、そう思います。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Subaru Dog Tested Campaign – Business Insider
[2] Subaru ‘Dog Tested, Dog Approved’ Commercials
[3] Subaru | ASPCA

Featured and in-article images are from Dog tested. Dog approved.™ / YouTube

使用しているペット用製品は本当に安全?〜製品テストにより犬の安全を守る団体”Center for Pet Safety” | the WOOF

ワンコと車で移動しているとき、ヒヤリとしたことはありませんか? 自分の運転ミスだけでなく、いわゆる「もらい事故」なんていうのも怖いものです。もし事故に発展して、ワンコが外に投げ出されてしまったら、あるいは、前のシートに叩きつけられてしまったら・・・。こんな想像をして、背筋を冷やしたことはありませんか?

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