動物の殺処分問題は、非常に重いものですよね。犬関連のメディアを運営している私たちですら、ときに目を逸らしてしまいたくなるほどです。
環境省自然環境局 動物愛護管理室の統計資料によれば、全国の犬・猫の殺処分数は平成25年度で128,241件。平成16年度の394,799に比べると大きく減少してはいますが、ゼロまでは遠い道のりのように感じます。
殺処分ゼロを目指して、私たちができることは様々にありますが、まずは「知ること」「知らせること」はその大きな一歩になるのではないかと思います。
『ある犬のおはなし』
11月24日、『ある犬のおはなし』(株式会社トゥーヴァージンズ)という一冊の書籍が発売されます。
もともとは、HANDMADE BY WILLPAPAを運営されているKAISEIさんがWeb上で配信を始めた絵本用データで、これをもとに、イラストや文章を新たにして書籍化するのだそうです。この絵本用のデータはSNS上で話題になったので、目にした方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。私も読んで涙した一人です。
現在でも絵本データおよび動画がWebで公開されています。ぜひご覧になってください。
まずは、知ること
『ある犬のおはなし』を読むと、私たち人間は命をすごく軽く扱っていることに気付かされます。犬を簡単に引き取り、そして簡単に捨てる。これらを簡単にできるように、売買や殺処分をシステム化した私たちは、命を扱うということに鈍感になっているのかもしれません。KAISEIさんはWeb上で、殺処分について「不自然な命の扱われ方だ」と述べており、私も大いに同感します。
私たちが直面しているのは、殺処分を含む「命の扱われ方」の問題です。命に期限を設けたり、勝手な都合で断ち切るのは本当に身勝手で不自然なこと。そう考えると殺処分はゼロになるべきだと私は思います。現実的には越えなければハードルが様々にありますが、それでもやはり、ゼロに向けた舵切りをすることは必要です。そのためには多くの人に、命が軽く扱われている現状を知ってもらい、それが「不自然だ」と感じてもらうことが大切だと思います。
今回の書籍化は、この「知らせる」活動を大きく前進させる重要な一歩になると感じます。Web上の情報は拡散しやすい一方で、受け手に偏りがでてきてしまうものですし、一過性になりやすい傾向があります。実体として手元に残り、そして実際に受け渡しができる書籍になることで、リアルの場で誰かと思いを共有することができるようになるのです。
ぜひこの機会に書籍を手にとって、動物たちの命はどう扱われるべきなのかを考えてみてください。そして、誰かと語り合う次の一歩を踏み出してください。たったそれだけのことが、次の変化を生み出す原動力になるのだと信じています。
※ KAISEIさんは現在、『ある犬のおはなし』に関する情報などを配信するメールマガジンを配信中です。登録はこちらからどうぞ。
Featured image from 株式会社トゥーヴァージンズ
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