4本脚の州知事候補(犬)、出馬を断念する

びっくり
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the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日は、州知事選挙へ立候補した犬のアンガスが出馬を断念したというニュースです。犬の立候補を禁じる法律等はありませんでしたが、州務長官は「犬は州の最高責任者としての責務を全うできない」としてアンガスの立候補を却下しました。


「アンダードッグ(Underdog)」とは、負け犬を意味する英語表現ですが、社会的不正の犠牲者や弱者などを意味する言葉でもあります。

カンザス州知事への立候補を計画していたアンガスは、文字通り「負け犬」となってしまいました。州務長官は「犬は州知事に不適格」として出馬を禁ずると発表したのです。残念!

飼い主のWoolley氏は、アンガス(3歳、ワイアーヘアードビズラ)の資質に大きな自信を持っていたようです。「ねぇ、アンガスはどう?って思ったんだよ。彼はいい犬で、賢い。彼なら過去7年間と比較しても、いいリーダーになれる」ってね」

この突飛なアイディアは、6人のティーンエイジャーが立候補を表明したことに触発されて思いついたものなのだそう。カンザス州は、知事に就任する年齢要件を定めていない3つの州のひとつで、選挙権のないティーンが立候補しても規定上は問題がないのです。

Woolleyさんらは試しに、立候補者をアンガスとした書類の準備をはじめてみました。(選挙についての)細則と政府のWebを参考にしましたが、犬の立候補を阻む規則は何もなく、必要事項に記入するだけで書類は完璧に準備できたそうです。

アンガスのFacebookページにはこうあります。「ティーンエイジャーだってのに知事に立候補できるなら、(人間の年齢に換算すると)23歳の候補者の方がふさわしいんじゃないかって思います。私は皆さんに、柔らかなカウチ、テンピュールのベッド、無限ボール投げ機、そして反リス計画の遂行をお約束します。それから、副知事にはBabeを指名します。投票に感謝します」

共和党員として州のためにハァハァしようと意気込んでいた(はずの)アンガスでしたが、残念ながらその願いは叶いませんでした。アンガスだからダメだということではなく、彼が犬だから「知事に要求される憲法上の義務を履行できない」ため、候補者にはふさわしくないというのです。

犬は本当に政治家としてふさわしくないのでしょうか。ミネソタ州ではグレートピレニーズのDuke氏選挙に勝ち市長に就任しています(3期を終えた)。2016年にはピットブルのBrynneth Pawltro氏がケンタッキー州のラビット・ハッシュ市長に選出されています。実際に政治家として活躍している以上は、資質がゼロとは言えないかもしれませんが、州知事となると話は違うのかもしれませんね。

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image by Mayor Brynn / Facebook

カンザス州ではティーンエイジャーの立候補を受け、選挙に関する規制を強化する案が提出されています。この規制案では、カンザス州職員の要件として18歳以上、連続して4年以上の居住歴があることという定めが追加されました。

残念ながら出馬断念となってしまったアンガス。しかし州規制の抜け穴問題に一石を投じたことで、彼は一躍「時の犬」となりました。数々のニュースメディアが4本脚の州知事候補について報じ、Facebookのトレンド検索では一位を獲得したのです。

テンピュールのベッドを約束してくれるなら、絶対にアンガスに投票するのになぁ。ところでFacebookコメントに登場する「副知事候補のBabe」は、兄弟犬の名前だそうです。

h/t to Kansas dog denied – CNNPolitics

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