【イヌニュース】叔父の地盤を継ぎ”市長”になったゴールデン・レトリバー

動物愛護・保護
この記事をシェアする

the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日はカリフォルニアから、叔父犬の地盤を引き継ぎ、”市長”に就任したゴールデン・レトリバー、マックス・マーチのお話です。

今年で就任5年目となるベテラン市長は、今日も地元を駆け回り、愛と元気を届けています。


カリフォルニア州、アイディルワイルド。サンジャシント山脈の中央に位置するこの町は、自然と芸術が見事にバランスした趣のある山里です。

ハイキングやクライミングを楽しめる自然にあふれる一方で、芸術に親しむことができる小さなギャラリーもひしめき合っています。かつては「アメリカ一の芸術の街」と謳われたこの地を訪れると、自然と芸術、暖かい人々、そして犬の”市長”があなたを歓迎してくれます。

2357 1 thewoof

image by Mayor Max | Facebook

その犬の名は、Maximus Mighty-Dog Mueller II氏。メイヤー・マックスと呼ばれる4本脚は、2014年の”市長選”を勝ち抜き、見事に”市長”の座を射止めたゴールデン・レトリバーです。ただ、メイヤー・マックスは本物の自治体の長ではありません。住民などに選出された町の代表であり、素晴らしい広報担当犬であり、動物たちの代表なのです。

マックスが市長になった経緯を、かいつまんで説明しましょう。アイディルワイルドはunincorporated town(市町村組織あるいは公的な政治的な指定なしに社会的に識別される地域的な領域)で、自治体が設立されていません。人々の総意でルールを定めたりすることはありますが、市長などの自治体の長を置くことができないそうです。

ただし、このルールは人間にのみ適用されます。地元の動物シェルターIdyllwild Animal Rescue Friends (ARF)はここに目をつけ、”市長選”という募金イベントを仕掛けたのです。この市長選は2つの点で普通の自治体選挙と大きく異なっていました。

まず、立候補者は人間ではダメで、アイディルワイルド居住のペットでなければなりませんでした。また、投票に際しては1回につき1ドルの支払いが求められ、何度でも投票することができたのです。「たくさん投票して、たくさん動物救助のための資金を援助してね」という仕組みです。

2357 2 thewoof

image by Mayor Max | Facebook

犬14匹と猫2匹による厳しい選挙戦を制したのは、ゴールデン・レトリバーのMaximus Mighty-Dog Mueller氏(現市長の叔父)。大きく尻尾を振って有権者にアピールし、見事に圧倒的勝利の末、市長の座を手にしました(そしてこの選挙戦は、31,000ドルが調達されました!WOOFOO🎉)。

しかしマックス前市長は、就任1年で虹の橋を渡ってしまいます。ARFは暫定的措置として甥のマックスを市長に任命。当時は子犬だったメイヤー・マックスは、この偉大な役割を立派に遂行します。1年の努力が認められ、2014年に行われた選挙では圧倒的勝利をおさめ、正式な市長として認められたのです。

今年で就任5年目を迎えるメイヤー・マックス。町の全てを愛する市長のマックスは、チーフ・スタッフ(人間)のフィリスさん、そして副市長のミッツィ&ミッキーと共に、今日も町を巡回します。

ときに住民や観光客とのふれあい、人々に無償の愛を捧げます。たくさんのナデナデを受けることや、ときにはオヤツをいただくことが、なんと言っても楽しい様子です。マックスは人々に、町の素晴らしさ、動物の素晴らしさ、そして愛することの素晴らしさを伝えます(お子さんには、小さなぬいぐるみと名刺を渡すそうです)。

フィリスさんは、マックスの役割をこう定義しています「彼の役割は、人々に無条件の愛を向け、できるだけ多くの善行をなし、世界をより良い場所にする手伝いをすることです」


みんなを幸せにして、世界をより良い場所にするお手伝いをする仕事は、陽気で元気なゴールデン・レトリバーにぴったりだよね。これからも健康に気をつけて、元気に活動されるよう、ライチは願っています。

h/t to Golden Retriever Serves As Mayor In Small Town, And Even Has Dog Deputies!

Featured image creditMaximus Mighty-Dog Mueller II/ facebook

4本脚の州知事候補(犬)、出馬を断念する | the WOOF イヌメディア

the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日は、州知事選挙へ立候補した犬のアンガスが出馬を断念したというニュースです。犬の立候補を禁じる法律等はありませんでしたが、州務長官は「犬は州の最高責任者としての責務を全うできない」としてアンガスの立候補を却下しました。 …

the WOOF イヌメディア > すべての記事 > イヌと暮らす > 動物愛護・保護 > 【イヌニュース】叔父の地盤を継ぎ”市長”になったゴールデン・レトリバー

暮らしに役立つイヌ情報が満載の「theWOOFニュースレター」を今すぐ無料購読しよう!

もっと見る
ページトップへ