【イヌニュース】警察犬候補のジャーマン・シェパード、フレンドリー過ぎて解雇

注目のワンコ
この記事をシェアする

the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日は、オーストラリアから届いたニュース。適性に欠けるとして警察犬育成プログラムから脱落した犬が、強みを活かして新しい仕事に就くことができたというお話です。


ジャーマン・シェパードのグラベルは、期待の警察犬候補でした。

彼が訓練を開始した際には、任務に就く予定であったクイーンズランド警察が「グラベルは素晴らしい血統の犬。血筋からすれば、彼は誇り高き警察犬として犯罪者を追い詰め逮捕に至らしめることは間違いない」とプレスリリースを出したほどです。彼への期待は本当にほんとうに、高かったのです。

しかし、グラベルが犯罪者を逮捕することはありませんでした。彼は人との交流が大好き過ぎで、フレンドリー過ぎで、社交的過ぎたのです。

警察犬としては。

「(警察犬として)前線に立つ適正を示すことができなかった」ためにグラベルは、警察犬候補生から外れることとなりました。彼がベストを脱いだのは、今年2月のことです。

しかし彼の’雇用主’であるクイーンズランド州は、彼を無下に放り出すことはしませんでした。グラベルに、強みを活かした新たな仕事を与えたのです。それは、クイーンズランドのガバメントハウス(州知事の居所と仕事場であり、地域のランドマークともなっている)でゲストや観光客を迎えるお仕事です。

時には州知事と一緒にセレモニーに参列することもある重要なお仕事です。ジョブタイトルは’Vice-Regal Dog’とのこと(適切な日本語訳が思い浮かばないのですが、総督犬とかそんな感じかな)。州知事夫妻の公式ポートレートにも、一緒に写っちゃうくらい重要な役割のようです。

地元のラグビーチーム、マルーンズ(Maroons)のファンでもあります。

期待されたキャリアを中途でドロップアウトしたグラベルですが、新しい職務は彼にぴったりだった様子です。”挫折と復活”のストーリーも世界から注目を集め、彼の人気は急上昇中。BBCでも記事にされちゃいました。PR犬としての職務もしっかり果たしているということですね。

犯罪者にタックルするより、みんなにナデナデされることを選んだグラベル。得意なことを活かして伸ばしてくれれば、犬はいつだって良い仕事をするんだよね。

Featured image by Governor of Queensland / Facebook

バイカードッグのチョッパー、服を着ているという理由でセラピーの資格を剥奪される | the WOOF イヌメディア

服装の乱れは心のみだれ、そんな言葉が思い浮かびます。 セラピードッグとして職務に邁進していたボストンテリアのチョッパーさん(Chopper、5歳)が、服装を理由にドッグセラピー資格を剥奪されてしまいました。

the WOOF イヌメディア > すべての記事 > イヌニュース > 注目のワンコ > 【イヌニュース】警察犬候補のジャーマン・シェパード、フレンドリー過ぎて解雇

暮らしに役立つイヌ情報が満載の「theWOOFニュースレター」を今すぐ無料購読しよう!

もっと見る
ページトップへ