こんにちは! 春は入学の季節。我が家のnちゃんも4月に小学校に入学しました。学区の一番端っこに家があるから、毎日片道20分以上かけて、大きなランドセルをしょって、てくてく歩いて通っています。
そんなnちゃんが「あのね、学校に行く途中にね、白い犬を2匹飼っているお家があるの。かわいいんだよ~」と嬉しそうに話していました。長くて大変の通学も、途中にそんな”憩い’があると頑張れるのかもしれません。
子ども向けだけど楽しめる
ぼくのたったひとりのトモダチ
それは、大きな茶色い犬
ちっとも、りっぱな犬じゃない
ちっとも、きれいな犬じゃない
でも、ぼくのピンチをすくってくれた
満月の、まほうの夜に(同書扉)
扉に書かれたこの文章が物語全体をよく表しています。小学4年生のガクは、新しい家に引っ越したため、小学校も転校します。新しい学校で、すぐにトモダチができるかな、と思っていたけれど、できません。図書室で本を読んでばかりの日々。
ある時ガクは、通学途中にある家に、大きな茶色い犬がいることに気づきます。あまり手入れしてもらっていないのか、毛玉ができていて、薄汚れています。年はわりととっているようです。トモダチがいないガクは、毎日のようにこの犬に話しかけるようになるのです。
名前がわからないけれど、力強くなってほしいからと「リッキー」と勝手に命名するガク。毎日学校であったことをリッキーに報告すると、リッキーも答えてくれる。なぜか関西弁で(笑)。それがまた愛嬌があっていいんだなー。
泳げない僕
そんなある日の夜、眠り始めたガクは物音で起こされます。窓の外を見ると、なんとリッキーが!それから2人は空を飛び、プールにも行くのです。リッキーの助けを借りて、泳ぎの練習をするガク。さて、成果は? それは本書を読んでのお楽しみです。
この物語展開、どう考えてもガクの夢の中での出来事だと思うでしょう。僕も最初はそう思って読んでいたんだ。でもね、次の日のリッキーの体にそれまでにない変化があってね、やっぱりこれは夢じゃなかったのか、と。それがちょっと不思議で、ファンタジーな部分でもあるの。
こんな風に話せたらいいな
そして、そんな子どもにとって、犬が支えになれるんだということが描かれているのもこの本の魅力の一つです。やっぱり、話しかけてもらえるのって僕たちすごく嬉しいしね。人間の言葉で返すことはできないけれど、いつも飼い主さんの表情や言葉を聞きながら、いろんなことを考えているよ。
そういうことも全部、伝えてくれている本です。どうぞ手に取って、読んでみてくださいね。
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皆さんこんにちは! 東京在住パグ犬のぐりです。 慌ただしい3月が終わり、4月がやってきますね。飼い主Nさんの長女nちゃんは、この春幼稚園を卒園しました。Nさん、今年度は幼稚園で役員やっていて忙しそうだったなあー。僕の頭なでながら「これが至福のときだよ~エネルギーチャージ」ってよく言ってた(笑)。