みなさんこんにちは! 読書犬、パグのぐりです。
最近、あごのあたりの毛が、白くなってきたの… 白髪か?! あ、フォーンのパグって、口の周りが黒いんだけれど、年とってくると、その黒い部分がだんだん白くなってくる子が多いのね。僕ももう8歳だしな~。でも気持ちは若いよ(笑)! たくさん本読んでるおかげかな? では今月もいってみます。
牧羊犬と少年の物語
飼い主のNさんが、いつものように近所の図書館に行ったら、『ゆうかんなヒツジかい』(デビ・グリオリ作 山口文生訳 評論社 2000年)という絵本を見つけて、絵が気に入って借りてきたんだけど、ストーリーもよかった!と、僕に見せてくれました。そして僕もすっかり気に入ったってわけ。
少年サムは、羊飼いのパパと一緒に牧場で羊を放牧していました。すると、雪が降ってきたので、いそいで帰ろうと、その前に羊の数を数えます。サムはパパが同じ羊を2度数えていると伝えるのですが、天候の悪化が気になったパパはそのまま帰り道を歩き始めてしまいます。すると、飼い犬のべスがいないことに、サムは気が付きました。
同時進行の面白い描かれ方
家の戸を閉めようとするパパにサムは
「べスが入れなくなっちゃうよ」(同書 p.8)
と言います。でも父親はこう答えるのです。
「入れないだろうさ」と、パパ。「まったく、やくたたずのバカ犬め。閉め出されれば、すこしは、こりるだろうよ」(同書 p.8)
あーあ。大人ってこういうこと、多いよね。でも、パパにどんなことを言われても、サムはべスのことが心配で心配でたまりません。
さて、この会話のページから、絵本は面白い描き方をされています。左側に、べスがどうしているかを、右側にサムの状況を描いているのです。おや? べスは取り残された羊と一緒にいるみたいですよ…
お風呂に入って、絵本を読んでもらって、両親にもう寝なさい、と言われても、べスが心配なサムは、嫌だと抵抗します。でも結局、2階の自分のベッドに入るのです。猛吹雪に見舞われ、近所で電柱が倒れたのでしょう。サムの家は停電してしまいます。家の光がなかったら、べスは何を目印に帰ってくればいいの? 本当に心配になったサムは、懐中電灯を持ってこっそり1階に降りて…
ハッピーエンド+おまけ!?
子どもって、この物語に出てくるサムのように、動物の気持ちに全力で寄り添うなって思います。無邪気で、時々無茶をしたりもするけれど、やっぱり心はきれいなんだよね。だから、僕たちのことを大事にしてくれる。そういう気持ちって、ぼくたち犬にも確実に通じているよ。そういうことが再確認できる作品でした。
牧羊犬はとても賢いって聞くけれど、この絵本を読んで、実際に働いている牧羊犬に会ってみたいなーって思った。僕たち犬は、人と一緒に生きてきたから、人が喜んでくれる顔を見るのが大好き。だからきっと、牧羊犬たちも、人と一緒に働けることに喜びを感じているんだろうな。素敵だなあって思いました。
評論社
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