拾った子犬が立派なオオカミだった話

びっくり
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犬の中には、オオカミやクマやアザラシや食パンのように見えるコがいます。とりわけ小さな子犬時代は、イヌだかクマだか見分けがつかない!ということも、まぁゼロではないようです。

ということで今回は、拾った子犬が実はオオカミだったよ…というお話。18歳の少年は、子犬特有の訴えかけるような目にほだされ、その犬を自宅に連れて帰りました。


その犬は見るからに、「前の飼い主に捨てられた子犬」でした。哀しそうな、訴えかけるような目をして、スーパーのカートの中にちんまりと収まっていたのです。

当時18歳の少年は、ジャーマン・シェパードのような立ち耳をもつ子犬を自宅に連れて帰ります。両親の説得にも成功した彼は、晴れてペットとなったその犬に「ネオ」という名前をつけました。

ネオは少年に懐きましたが、それ以外の家庭環境には慣れず、家族はしつけに苦労しました。ネオは常に仲間を、そして注目を求めて大騒ぎしました。ネオはいつも気まぐれで、家族以外の人には警戒心が強く、無視するかアイコンタクトを避けていました。

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image by Wolf Connection – Facebook

そしてネオは、決してトイレの作法を覚えることはありませんでした。彼の行動と訓練の入りにくさから、家族は次第に可愛いネオが、普通の子犬ではないことに気づきはじめます。

身体の成長も、家族の疑念に追い討ちをかけました。ネオの外見は犬のようではなく、行動も普通の犬とは異なり、大きくて強くて乱暴で脱走を得意としていました。どうにかこうにか工夫をこらして家のフェンスの向こうにわたり、気づくと隣の家のジャーマン・シェパードと遊んでいる始末です。

この頃になると家族は、ネオが犬であろうと何であろうと、自分たちがコントロールするのは不可能だと判断します。ネオには新しい家族を探すべきだと、アリゾナのヒューマン・ソサエティに助けを求めたのです。

CEOのオニール氏はネオの行動の特徴から、すぐにネオが普通の犬ではないことに気づいそうです。「ネオは人間との相互作用を完全に回避しようとしていました」

「私は家族に近寄って、犬じゃないでしょ?と質問しました。彼らは「疑問に思ってはいたんです」と答えました」

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image by Wolf Connection – Facebook

ヒューマン・ソサエティのスタッフによれば、ネオは遺伝的形質に関してほぼ確実にオオカミ寄りであることが、見て取れたのだそうです。ネオは常に「パック」の力学を追求しており、常に仲間を求める一方、ほとんどすべての人間との接触を避けようとしていました。

しかしネオは一方で、野生に戻るのは困難なくらいに飼いならされていました。ヒューマン・ソサエティは、ペットの犬としては暮らせないが野生のオオカミにも戻れないネオには、そうした特別な家を探す必要があることを認識します。そして見つけたのが”Wolf Connection“。そこは部分的に飼いならされたオオカミとウルフドッグのため家で、動物たちに「パック」を形成するスペースを与えるとともに、若者たちと交流させる機会も与えられているのです。

”Wolf Connection”は、ウルフドッグが自然に暮らせる環境をつくる一方で、危機的状況にいる若者たちを支援するための施設でもあります。若者たちはウルフドッグの社会化を通じ、忍耐力と共感を学んでいくそうです。

ネオは新たな環境で、たくさんのオオカミやイヌ仲間と過ごし、ヒトとの交流を学んでいます。今ではお腹をナデナデされると、笑顔を見せるようにもなったそうです。

最初の家族は確かにネオのことを愛していたのかもしれません。しかし家族は残念ながら、ネオの性質を理解できず、適した環境を用意してあげることはできませんでした。それでもネオを放り出さず、新たな家を探したところは賞賛に値します。

子犬とオオカミの仔を間違えたり、オオカミの仔の受け入れ先を探す必要はそうそうはないと思います。が、もしそんなことが起こったら、捨てるのではなく地域の動物保護センターなどへ相談しましょう。ないと思うけど。

h/t to Boy Adopts An Abandoned ‘Puppy’ — Then Discovers He’s Actually A Baby Wolf

Featured image creditWolf Connection/ facebook

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