甘くて素早くエネルギーになるバナナ。アレルギーがない限りは、犬にとっても美味しいオヤツです。しかしカロリーが高いので、食べ過ぎには注意が必要です。
バナナに含まれる栄養素
バナナは、カリウム、マンガン、ビタミンB、ナイアシン、葉酸、食物繊維がバランスよく含まれています。
カリウムは骨を強く保ち、血管機能をよりよく保ちます。マンガンはエネルギーの代謝を助けカルシウムの吸収を助けます。ビタミンB6は、血圧を下げる効果や貧血予防が期待できます。また、食物繊維は腸の働きを助ける効果があり、便秘や下痢にお悩みのワンコの強い味方になってくれます。
どのくらいの量を、どのように与えればいいの?
糖分と繊維が多く含まれるため、目安の量をいうのが難しい果物です。たくさん体を動かす成犬なら、体に入ったバナナはすぐに血液や筋肉をつくる源になるでしょう。シニア期の犬ならば、余計な脂肪分を溜め込む羽目になるかもしれません。お腹の弱い犬なら、便が緩くなってしまうのも心配です。
犬のサイズや年齢に関わらず、最初はまず、小さく刻んだものを一切れだけ与えて様子をみましょう。オヤツとして与えるので、一日の食事量の10%を超えないように気をつけることも大切です。大型犬でも1本の1/2より多くは与えないほうが無難です。
皮を向いたものを小さく刻んで生のまま与えることもできますし、暑い夏には小さく切って冷凍したものでも、焼きバナナにしたものでもOKです。もちろんミキサーをかけたり潰してあげることもできます。
毎日ではなく特別なオヤツとして、ときどき与えるようにしましょう。
注意すべきはどんなこと?
熱帯で広く栽培される果樹です。体を冷やす傾向があります。暑い時期のオヤツとするのがオススメです。
バナナの皮は犬にとって有毒なものではありませんが、消化が難しく閉塞の原因になることがあります。滑って転ぶ心配をする必要はありませんが、拾い食いには注意をしなければなりません。
「バナナのカロリーは案外低い」というのは、人間の食べる量で他の食材と比較した場合のお話です。犬にとってはやはり、カロリーリッチな食べ物ですから、食べさせすぎはおデブの元になります。
過食による弊害は、肥満以外にもあります。下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。また、バナナにはカリウムが含まれていますが、習慣的な過剰摂取は心疾患などの原因になり得ます。カリウム制限が必要な犬は控えた方が良いでしょう。
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