トロピカル・フルーツ〜犬にあげても大丈夫?

食・フード
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南国のフルーツは、私たちの心を躍らせるものですが、犬たちにとってはどうでしょう。キウイなどの日常的なものから、ドラゴンフルーツやアサイーなど、ちょっと特別なものも集めました。

キウイ

キウイアレルギーがない場合、少量をときどき与える分には問題ありません。ビタミン(K、C、E)やカリウム、繊維質も豊富です。また抗酸化物質が豊富で、抗がん性があるとも言われる食べ物です。丁寧に洗い、皮を剥いて果肉の部分をスライスして1/2〜1スライスほどを目処に与えましょう。

柿は毒を含む果物ではありませんが、犬の胃腸を刺激する恐れがあります。熟した柿は天然の糖分が高く、肥満や消化不良の原因となることもあります。また、柿の種はそのまま飲み込んでしまうと、窒息や閉塞の危険があることも覚えておきましょう。ビタミン、カリウム、βカロチン、マンガン、葉酸などを多く含み、抗酸化物質も豊富ですが、それらの健康効果を期待するならば、バナナなどの他の果物を選択した方が安全です。

パイナップル

パイナップル。適切に少量を与えるぶんには、犬にとっても安全なオヤツになります。

パイナップル〜栄養価豊富なデザート、ただし少量に抑えよう | the WOOF イヌメディア

マンゴー

少量を与える分には安全です。綺麗に洗って皮を剥き、種を除いて果肉をカットして与えましょう。皮も食べることはできますが、消化が難しいかもしれません。剥いて与えた方が無難です。ビタミン、カリウム、βカロテンが豊富なマンゴーは、繊維や糖分も豊富に含まれますので、与えすぎは腹痛や下痢に繋がる可能性があります。

ざくろ

おそらくは与えても問題ないと思われますが、オススメはできません。ザクロは抗酸化物質が豊富で、繊維、カリウム、葉酸、ビタミンCが豊富であり、プニカラギンとタンニンが心疾患の危険を減らす[2]とも言われるスーパーフルーツですが、ざくろの内部は主に種子であり、消化しやすい食べ物とはいえません。与える場合はスプーンなどで種実の潰す必要があります。りんごなどの比較的胃腸に優しい果物を選択する方が良いでしょう。

イチジク

イチジクは犬には毒性があります。口にすると、アレルギーに似た反応が見られるでしょう。

悪さをするのはフィシン(イチジクの樹液に含まれるタンパク質加水分解酵素)とフィクシン(光化学療法剤;ソラレンと同義)[3]。イチジクの葉や果実にある白い乳白色の樹液には、フィシンを含んでおり犬でも発疹、皮膚の赤みやかゆみを引き起こすことが知られています。また、フィクシンは吐き気を引き起こし、唾液分泌を引き起こします。

アサイー

美容と健康に敏感な人の間で大流行した果物の一つにアサイーがあります。アサイーは、ベータカロテン、ビタミンC、ビタミンEが含まれており、抗酸化物質も豊富で細胞へのダメージを防ぐと言われています。

ASPCAは、アサイーが犬に危険を及ぼすとは考えていないようで、中毒の報告も今のところはないようです。ただし、このフルーツにはテオブロミンが含まれているとするサイトがいくつかあることは、気にしておいても良いかもしれません。無理して与える必要のないものです。

ブラッド・オレンジ

中毒症状を起こすことはありませんが、葉、茎、および他の部分にある油によって、皮膚のアレルギーを起こす犬もいます。クエン酸含有量が多いことから、消化器への刺激が大きく、胃の不快感を引き起こす可能性があります。

グァバ

犬に悪影響を及ぼしたという報告はありませんが、良いか悪いかわかっていないと言うのが実際のところ。食べさせすぎは消化不良、嘔吐、下痢、痙攣などの原因になるというのは、他のフルーツと同じです。

ドラゴン・フルーツ

ASCPAはドラゴン・フルーツ(Pitaya)を毒性なしに分類しています[4]。中の白い果肉を少量与えるぶんには、問題はないようです。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。

[1] What Exotic Fruits Can Dogs Eat?
[2] The Health Benefits of Fruits For Dogs and Cats | petMD
[3] Fig | ASPCA
[4] Pitaya | ASPCA
Featured image creditmalamooshi/ shutterstock

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