アスパラガスは、犬にとっても安全な食べ物で、健康上の利点をもたらす栄養素を含んでいます。しかし生のアスパラガス、とりわけ茎の硬い部分は、犬にとっては消化が困難であり消化器系の不調の原因になります。
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アスパラガスを与える前に知っておくべきこと
アスパラガスの茎はかなり硬く、犬にとっては特に消化が困難です。与えるのは、人間が食べられる部分のみに限定し、下の硬い部分や皮の線維が多い部分は避けましょう。
生のアスパラガスは、犬には消化が難しく、嘔吐、おなら、下痢を引き起こす可能性があります。必ず調理済みのものを与えるようにしましょう。茹でるにせよ炒めるにせよ、栄養分が流れ出してしまわないよう、調理はサッと仕上げましょう。また、バターや塩は不要です。
アスパラガスを食べた人の尿が臭う(あるいは臭いを感じる人がいる)という話[2]は知られていますが、アスパラガスを食べた犬の尿やおならも、臭いがキツくなることがある(人によっては「ひどい臭い」と表現する)ようです。
アスパラガスは、育て方によってグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスに分類されます。日光を当てて栽培したものがグリーン、土を被せて光を遮り育てたものがホワイトです。グリーンの方が栄養価が高いと言われています。
食用アスパラガスは毒性がなく安全ですが、観葉植物のアスパラガスファーンには有毒です。庭で育てている場合や、家のインテリアとして取り入れている場合は、犬がパクリと口に入れてしまわないよう柵などをつけて予防をしましょう。口にすると嘔吐、下痢、重度の腹痛を引き起こすことがあります。
アスパラガスに含まれる栄養素
穂先に多く含まれるアスパラギン酸(アミノ酸の一種)には、体にスタミナをつけて疲労への抵抗力を高める効果があります。
穂先に多く含まれるルチンは抗炎症効果や血流改善効果があると言われており、炎症や関節の痛みの軽減が期待できます。
アスパラガスにはこの他にも、βカロテン、ビタミンA、B1、B2、C、E、K、葉酸、銅、鉄などが含まれています。正しく適量を与える分には、健康効果は期待できそうです。
どのくらいの量を、どのように与えればいいの?
一日の目安量は、5kgの犬で1本程度です。茹でた後(レンジでチンでもOKです)、消化しやすいようにみじん切りにして与えましょう。
アスパラギン酸や葉酸は長く茹でるとお湯に溶け出してしまいます。穂先などの柔らかい部分を、さっと茹でる程度にしましょう。
せっかくの栄養分を調理によって逃したくないと思うなら、生で与えられる別の野菜を与える選択もあります。
他の野菜と同様に、アスパラガスも与えすぎはよくありません。また、毎日与えるのもNGです。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Can Dogs Eat Asparagus? – American Kennel Club
[2] 「アスパラガス尿」 嗅ぎ分けのカギは遺伝子にあり 研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
Featured image creditGlebSStock/ shutterstock
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