海で行方不明になったジャーマン・シェパードの子犬、5週間後に無事生還を果たす

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釣り船から海に落ちてしまった子犬が、生きて飼い主との再会を果たしました。行方不明になっていた期間は、なんと5週間。飼い主さんが「死んでしまった」と諦めていたところでの、奇跡の再会です。

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image by FOX 5 San Diego – Navy finds dog thought to be lost at sea for 5 weeks / Facebook

奇跡の生還を果たしたのは、1歳半の女のコ犬、ルナ(Luna、ジャーマン・シェパードとハスキーとのミックス)。今年2月10日にカリフォルニア州サンクレメンテ島の2マイル沖で釣り船から転落、行方不明になっていました。

飼い主のヘイワースさん(Nick Hayworth)はすぐに、近くのコロナド海軍基地に協力を要請。「ルナはとても力のあるスイマーで、岸に向かって泳いでくると90%の確率で確信している」と説明したそうです。これを受けて海軍は付近の捜索を開始しましたが、残念ながらルナの発見には至りませんでした。1週間が何の音沙汰もないまま過ぎたため、ヘイワースさんはルナがもう死んだものと諦めてしまいます。

しかし約5週間後の3月15日、ルナがひょっこり姿を現します。海軍の広報官によれば、見つけたのは基地に出勤してきた職員たち。彼らはルナが道の脇にちょこんと座って、尻尾を振っているところを発見したのだそうです。

サンクレメンテ島とは、カリフォルニア州に沖に浮かぶチャネル諸島のひとつで、所有者はなんとアメリカ海軍という特殊な島。市街戦用の訓練施設が設置されており、その種類は警察署、銀行、学校、工場などなんと26種類[1]。そんな場所なので「ペットは存在しない(前出の広報官)」はずなのに、尻尾をフリフリしている犬を発見したというわけです。海軍職員たちはとてもびっくりし、そしてすぐに「あの行方不明になった犬ではないか」と当たりをつけました。

「ルナは生きている。無事だよ!」という喜びの報は、すぐにヘイワースさんに届けらました。

さまよっていた間、ルナは何かげっ歯類の動物や魚などを食べて生き延びていたようです。保護されたのち、サンディエゴ動物園の生物学者による健康診断を受け、少し痩せてはいるが元気とのお墨付きを受けました。そして翌日には、飼い主であるヘイワースさんとの再会も果たし、あとは普段の生活に戻るだけのよう。

Navy finds dog thought to be lost at sea for 5 weeks

Imagine the adventure Luna went on after swimming 2 miles to San Clemente Island and living on her own for 5 weeks! We were with her family when the rescued dog arrived in San Diego: http://via.kswbtv.com/JwLNf

FOX 5 San Diegoさんの投稿 2016年3月17日

ルナのサバイバル能力にも驚かされますが、海軍職員の細やかな対応も驚きです。この冒険でネームタグを失ってしまったルナに、海軍は新しいタグを用意してあげたのだとか。よかったね!ルナ。

まぁとはいえ、ボートなどに犬を乗せる時には、救命胴着や海上でも目立つ色のウエアなどを着せておいたほうがよさそうです。暗い水の中にダークな被毛のワンコがドボンしてしまうと、見失いやすいようです。大切な家族を失わないよう、ギアは用意しておきましょうぜ〜♪

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Navy Finds Missing Dog That Fell off Fishing Boat in Pacific Ocean 5 Weeks Ago – ABC News
[2] カリフォルニア沖サン・クレメンテ島内にある SEALs の MOUT 訓練用施設 – ミリブロ

Featured image from Naval Base Coronado / Facebook

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