飼い主は怒っていた。
犬が何をしたのかはわからない。しかし飼い主は悪いことをした犬に怒っていた。そしてそのソレがどんなに悪いことかを、犬に言って聞かせた。滔々と言い聞かせた。
「悪いこと、したでしょ」
エットーレという名のその犬は、なんだかとてもツライ気持ちになった。そして我が身を恥じた。
「ごめんよ、ごめんよ」
しかし飼い主は、「今度ばかりは許さないぞう」と決意を固めていた。
「許さないぞう」
しかし飼い主の「許さないぞう」という決意は、犬の「ごめんね」と同じくらい儚い。
ハグ。
様々な研究により、犬が罪を感じたり悔い改める様子を見せることはないことがわかっています。アデレード大学のヘーゼル博士によれば、「彼らの脳はそうした働きはしない」のだそう。反省しているように見えるのは飼い主の態度、すなわち声のトーンやジェスチャー、もしかしたら匂いに反応しているから」だとスコットランドの動物行動学者ヘンリー氏も語っています。
とはいえ、「ごめんよ、ごめんよ」と言っているようにしか見えないこの動画。途中経過はどうであれ、最後のハグのところでは心が一つになっているようで( ;∀;)。
Screen capture from Anthony Federica Granai / Facebook
犬の「ごめんなさい」の姿勢は飼い主の態度に反応しているだけ? (英研究) | the WOOF
ワンコがイタズラをしでかし、声を荒げて叱ると、下からすくうような眼差しでこちらを見上げる顔が、「ごめんなさい。もうしません」と言っているようで、つい微笑んでしまうことがありませんか? しかし最近発表された研究では、犬にもある程度の感情があるにせよ、この「後ろめたそう」で「恥じている」と感じるのは、 飼い主が反省していると誤解しているだけである と示唆しています。 …