路上の「落し物」から飼い主を追え!犬ウンチDNAから犯人を特定するスペインの街 

世界の犬事情
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路上の「犬の落し物」問題、はっきり言えば犬のウンチが放置されるという問題は、日本だけのものではありません。「犬も歩けば糞に当たる(いま適当に作った言葉)」と言われるのは都市だけでなくリゾート地など様々で、世界中がこの問題に悲鳴をあげていると言っても良さそうなほどです。

スペインの小さな町ミズラータも、ウンチ害に悩まされる場所の一つ。何と言っても臭いし汚い。その上、病気を媒介するという厄介な存在である犬のウンチ。「困るというレベルじゃない。大迷惑だ!」「罰金を取るべき」なんていう意見も、愛犬家としても首肯せざるを得ないものです。

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ウンチ放置はしかし、所有者(ウンチ放置は犬ではなく飼い主が責められるべきだと考えるので、所有「者」にしますよー)の割り出しが困難で、このため責任を負わせることが大変でした。しかし、現代人にはDNA検査というものがあるー! ということで、ミズラータ市はDNA検査を使って所有者を割り出し、罰金を課すことを決定したのです。Oh!

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この決定により犬の飼い主には、今年の12月31日までに獣医療センターに血液サンプルを提出した上での犬の登録が義務づけられることに。そして、来年からは残された糞を分析し、所有者が割り出され罰金を科されることになります。罰金は200ユーロ(約2万4千円)。Oh!

さて、糞の放置撲滅に積極的なのはスペインの町は、ミズラータだけではありません。マドリード西部の町(Brunete)では、ボランティアのグループが放置者に注意や会話をして住所を特定し、放置された糞を所有者に郵便で送りつけたりと、なかなか過激なウィークリー・キャンペーンが実施されました。Colmenar Viejoという町では雇われた犬探偵が放置の瞬間をカメラに捉え、それを警察に引き渡すということも行われました。

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DNA検査の活用についても、これが世界初の例というわけではありません。米テネシー州のノックスビルには、”Poo Prints”という犬のウンチ専門のDNA検査機関があり、30州にまたがる施設やマンションに”ウンチ放置問題解決サービス”を提供しています。


ウンチ被害に苦しむ都市(というか人)の怒りの凄まじさが伺えるニュースですね。犬の飼い主として、ウンチ放置などしたことはないけれど、なんだかスミマセンという気持ちになります。

とにかく言えるのは、「ウンチは放置しちゃダメ」ということ。犬の地位の向上は、ウンチを確実に拾うことからです。飼い主の皆さん、華麗に美しく、ウンチを拾いましょう!

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オーストラリアでは、ミックス種ワンコをたくさんみかけます(多くのミックス種ワンコは、両親が異なる純血種です)。以前、代々ミックス種のワンコにDNA検査を受けさせた飼い主さんがいました。どんな血統が入っているのかを調べるために行ったそうで、結果、見た目からは想像できない犬種が入っていたことがあり、とても驚いたことを記憶しています。

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