シェルターに保護されていたリリー・ローズの状態は、とてもひどいものでした。フィラリアや疥癬に苦しんでいただけでなく、妊娠もしていたのです。
リリー・ローズの様子を撮影した動画を見た愛護団体Rescue Dogs Rock NYCは、彼女の妊娠に気づきます。そこで身元引受先として名乗りを上げただけでなく、万全の出産準備を整え、彼女を迎え入れました。
愛護団体に到着して数日後、リリー・ローズはお産を始めます。しかし、待てど暮らせど赤ちゃん犬は出てきません。リリー・ローズの体温は下がり、パンティングもひどくなっていましたが、赤ちゃん犬が出てくる様子はありません。医療チームは帝王切開という苦渋の決断を下します。母犬の健康状態から考えると帝王切開はリスクが高いことはわかっていましたが、このままでは母犬と赤ちゃん犬の両方を失うこともわかっていたからです。
医療チームが8匹の赤ちゃん犬を取り上げた後、リリー・ローズは虹の橋を渡りました。母体で死亡した1匹が産道を塞いでおり、これが出産の障害になっていたそうです。
取り上げられた8匹はいずれも健康体の赤ちゃん犬でした。しかし彼らが生き延びるためには、体温と栄養を分けてくれる存在が必要です。母犬を求めていた赤ちゃんいぬに肉球を差し出したのは、最近出産を果たしたばかりのポカホンタス。彼女もまた、同愛護団体に保護されたワンコで、亡くなる前のリリー・ローズと親交を深めていたのだそうです。ちょうど離乳を終えたタイミングだったこともあり、ポカホンタスは8匹の赤ちゃんにお乳をあげるようになりました。
現在ポカホンタスは、自分の子供を含めて16匹の犬を育てています。どのコも健康にスクスクと育っているそうです。
h/t to Rescue Dogs Rock NYC – Facebook
乳飲み子猫が玄関にやってきた!〜想像妊娠中のピットブルが代理母に名乗り | the WOOF
家の玄関に訪ねてきた生後間もない子猫を、その家の犬が引き取ってお乳をあげるようになったと言う心暖まるお話。アメリカはアラバマ州のニュースです。 まだ目も開いて間もない子猫が玄関口に訪ねてきたら、あなたならどうしますか? 仮に犬を飼っているけれど、猫のことはわからない。しかも、産まれたばかりと見てわかるほど、小さくて頼りない…。私ならきっと、呆然として手が出せないのではないかと想像します。