迷子犬を家族と結びつけるのに、大きな役割を果たすマイクロチップ。このチップの情報が、飼い主の身元の特定にも力を発揮したというお話です(米ワシントン州)。
救急隊員が到着した時、その倒れたランナーは、脈拍もほどんとないほどの非常に危険な状態でした。
そのランナーの傍らには、黒い犬がいました。人々が心肺蘇生法を繰り返す間、この犬はランナーにぴったりと寄り添い、決して離れることはありませんでした。瀕死の飼い主が救急車に運び込まれた時、ようやく犬は動き出します。飼い主と一緒に居続けるために、追いかけはじめたのです。
犬が飼い主を必要としていたように、飼い主もまた犬を必要としていました。身元を特定できるものを持っていなかったランナーにとって、黒い犬のみが唯一の手がかり。警察官は犬をランナーの着衣で誘導して捕獲、体に埋め込まれたマイクロチップからランナーの身元が判明しました。ダン・スミスさん、35歳。忠実な黒い犬の名はハウディであることも、のちに判明しました。ジャーマン・シャパードとブラック・ラブラドールとボーダー・コリーのミックス犬であるハウディは、ダンさんのことが大好きで、ふたりは常に一緒に行動していたそうです。
ダンさんの妻シンディさんは、帰りの遅いふたりをとても心配していました。日が落ちて、いつものランニングコースを辿っていた時に、ダンさん発見の一報を受け取ります。ダンさんは危篤状態にありましたが、とにかく早く駆けつけることができたのです。
身元の判明と家族への連絡が早期に実現できたのは、ハウディの忠実さとマイクロチップのおかげです。ハウディは4年ほど前に保護施設から引き取った犬とのこと。登録情報をしっかり更新していたことが、今回の出来事に繋がったというわけです。
このニュースからのメッセージは、「マイクロチップの情報を最新のものにしておきましょう」ということ。情報が古いと身元の確認が全くできないか、あるいは相当の時間がかかってしまいます。
h/t to Loyal dog’s microchip helps identify collapsed runner
Featured image credit Don Linville / Flickr
【入れてて良かった】誘拐された犬、マイクロチップのおかげで無事に家族の元へ | the WOOF
「チップが役に立つなんて思ってなかった。でも、本当に役に立ったの」 そう語るのは、ミズーリ州の州西部カンザスシティに住むフレイザーさん(Dorothy Frazier)。今年1月、裏庭にいたシーズーのシンディ・K(Cindy K)が盗まれたとして、警察に通報していました。.