犬の生体構成成分の60〜70%を占めるのは水。水分が10%失われると、犬の体は正常に機能しなくなります。

犬の脱水症

脱水は、水の摂取不足、または病気や怪我などにより体液を著しく失うことにより起こります。体液は水と電解質から構成されており、犬は脱水症になると体液内の電解質の濃度が不均衡になり、体が正常に機能しなくなるのです。

真夏の熱さは命に関わる〜イヌの体温調節と熱中症について復習しておこう！ | the WOOF イヌメディア

犬は呼吸やパンティング、嘔吐、下痢、発熱、足裏などからの発汗により体液を失います。熱い時期には、熱中症（熱による体内の調整機能の破綻）によっても脱水症が引き起こされます。

何を見るべきか、どこを見るべきか

脱水症の最も一般的な症状は、皮膚弾力が失われることです。指でつまんで軽く引っ張った時に皮膚が戻らなくなったら（あるいは非常に時間がかかる）脱水症を疑うべきでしょう。

もう一つの症状は口内が乾燥することです。歯茎の潤いが失われ乾燥が進み、粘りが出てきます。またヨダレがどろりとしてきます。歯茎を押してみて、白くなったところが元の歯茎の色に2分以内に戻るかどうかも、一つの判断基準と言われています。

この他に、疲れている、動きが遅い・動きがない、過度のパンティング、過度のよだれ、うつ症状、嘔吐、下痢、食欲不振、急激な体重減少、脈が早い、脈が弱い、目が落ち窪む、倒れるなどの症状があります。

犬に水を飲ませるひと工夫

水分補給が足りていないと考えられるときには、以下の方法を試してみてください。

• ドライフードに水を加える
• 水または食餌に茹で汁を加える
• 水分を多く含むフルーツをトッピングする
• ウェットフードを試す
• ウォーター・ボウルの水に氷を加える
• アイスキューブをおもちゃにして遊ぶ

それでも効果がないときや、様子がおかしいと目に見えてわかるときは、動物病院に連れて行きましょう。脱水症状が見られるときは、かなりの緊急事態だと考えた方が後悔せずにすみます。

水〜犬の健康のために水分摂取が重要なわけ | the WOOF イヌメディア

バランスのとれた食事と同様に、犬の健康に非常に大切な役割を果たす水。 生体構成成分のおよそ60〜70％を占める水がなければ、犬の体は正しく機能できません 。 身体を正常に機能させるためには水が必要です。 体の水分が10％失われると健康が脅かされ、その状態が持続すると臓器（腎臓・肝臓など）が閉塞し始めて、生命の維持が難しくなります 。 …