愛犬を車に残した元飼い主の告白〜「私の不注意が3匹を殺した」

動物愛護・保護
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『短い時間でも、涼しいなと感じる日でも、犬を車に置き去りにしてはダメ!』

『車中の温度は急激に上がり、犬の命を危険にさらす』

夏になると、こうした内容の広告や記事を頻繁に目にします。命を奪う恐れのある危険な行為であるにもかかわらず、ペットを車に放置する行為がなくなることはありません。

英国動物虐待防止協会(RSPCA)は毎年、車中放置の危険性を訴えるキャンペーン、”Dogs Die in Hot Cars”を実施しています。救助や救命の具体的な方法のほか、啓蒙目的のコンテンツ制作し、様々な形で世に送り出しています。

今年のキャンペーンでは、3匹の愛犬を死に至らしめた元飼い主の告白動画が配信されました。66歳のテオバルド氏(Theobald)が、「犬を車に残したことで、3匹を苦しめ殺した」と語る衝撃的な内容です。

2016年6月16日。暖かくはありましたが、特に暑くはない日だったそうです。テオバルド氏は、3匹のスタッフォードシャー・ブルテリア(デイジー、ラスカル、ミッチ)を車に残したまま、運動のためジムへ向かいました。4時間後、車に戻った彼を迎えたのは、熱により息絶えた2匹の犬と、生死をさまよう1匹の犬でした。残念ながら30分後、残された1匹も命を落としてしまいました。

警察、獣医及びRSPCAの調査を受けることとなったテオバルド氏。昨年9月に懲役18週間(執行猶予2年)の判決に加え、1900ポンド(約28万円)の罰金等の支払命令と10年間の動物の飼育禁止が宣告されました。氏はこの決定について妥当としつつ、「何よりも犬たちを失ったことが辛い」「傷口に塩を塗りこまれているように感じる」とコメント。「犬たちがいなくなり、家が空っぽのように感じる。これは私のせいだ。私の不注意が犬を殺したんだ」と悲痛な思いを訴えました。

2016年、RSPCAが受けた犬の車両放置の報告は7187件。前年の8779件からは減少していますが、ほぼ横ばいといった状況です。日本より大々的にキャンペーンが行われる英国ですら、「ちょっとの間なら大丈夫」という飼い主が後を絶たないようなのです。

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image by Hernán Piñera / Flickr

自分の身に不幸が起こることは想像しづらいものですが、誰しも第二のテオバルド氏になる可能性は大いにあります。「短い時間なら」「クーラーを入れているから」「窓を開けているから」と犬を車に放置すれば、犬を失う可能性はグッとアップします。テオバルド氏が語るように、「天気は素早く変わるし、車中は命を奪う状態になる」のです。

外出先で犬を車に残す可能性があるならば、思い切って家でお留守番をさせましょう。愛犬の笑顔を一生見られないことを考えれば、少し離れ離れになることや、クーラー代がかかることくらい、何てことはないですよね。本当に、ほんとうに、犬を車に残しちゃダメ!ですよ。

h/t to ‘My three dogs died in a hot car, my carelessness killed’ – RSPCA

Featured image credit rabiem22 / Flickr

犬を車に残してはだめ〜涼しい日でも車の中はサウナのように高温になる | the WOOF イヌメディア

暑くても寒くても、ほんのちょっとの時間でも、とにかく犬を車に残してはダメ。高温の車に放置されれば、たとえ命が助かったとしても、内臓に大きなダメージを与えることになるのです。

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