「安楽死させた」と言われた犬が生きていた話

びっくり
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アメリカ、ニュージャージー州で起こった驚きの事件です。病気で苦しむ愛犬を安楽死させるために連れて行った動物病院の従業員が犬を連れ帰り、処置を行わないまま放置したのです。

ニュージャージー州に住むケリー・レヴィさんは今年5月、15年間可愛がってきたミニチュア・ピンチャーを安楽死させるという難しい決断を下しました。かねてよりクッシング病に苦しんでいた愛犬シーザー(Ceasar)は、著しく体調を崩しており、獣医師からも安楽死を勧められていたのです。

レヴィさんはシーザーを旅立たせる決意をし、動物病院に犬を委ねました。火葬費用の192ドルを支払い、病院から「最期は安らかだった」という連絡も受けていたため、レヴィさんはシーザーが死んだことには何の疑いも持っていませんでした。

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しかし5ヶ月後、レヴィさんは匿名の人物より電話を受けます。その人物は彼女に、犬がまだ生きていること、そして動物病院のテクニシャン(獣医師ではないが実際に獣医療行為の一部を担う役目の専門家)が犬の面倒をみていることを告げたのです。

ひどく驚いたレヴィさんでしたが、すぐに警察および動物虐待防止協会に相談。動物病院への調査を依頼しました。加えて、本人自ら動物病院に電話をし、事情を確認しました。

調査の結果、獣医師(すでに退職していた)は、安楽死を行わなかったことと、テクニシャンがシーザーを自宅に連れて帰ることを容認したと認めました。

警察の調査から、テクニシャンが「ひどく同情して、なんとかして健康を回復させたかった」と強く思い、シーザーを飼い主の同意なしに連れ帰ったことが分かったそうです。しかし彼女の同情は、シーザーにひどい苦しみを与えました。病気の犬は、ひどく体重を減らしていたうえ、治療の痕跡はなかったのです。

レヴィさん一家はシーザーと再会を果たしましたが、1時間後には再び別れを告げなければなりませんでした。苦しむ犬のためにも、二度目の安楽死を実行するしかなかったのです。

警察と動物虐待防止協会は、盗難と動物残虐行為の可能性があるとみて捜査を行なっています。

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