犬が一度のお産で誕生させる子犬の数は、平均で6〜10匹。犬が子犬を何匹産むかは、一般的には身体のサイズに依存します。小さなチワワなら概ね2〜4匹だし、ジャーマン・シェパードなら6〜10匹を産み落とします。
同腹の仔の数は犬のサイズに影響するのか?
上記のジャーマン・シェパードの場合を例にとると、一つのお腹を6匹で分け合う場合と、10匹で分け合う場合とでは、1匹のスペースに違いがでてきそうです。同腹の仔がたくさんいる場合は、産まれてくる子犬は小さく産まれるというのは理にかなっていそうですが、実際には影響することはないそうです。
アメリカン・ケネル・クラブによると、仔のサイズを決定するもっとも大きな要因は品種だそうです。お腹の仔の数に関わらず、小型犬の子犬は大型犬の子犬より小さくなる傾向にあります。
母犬の健康が子犬のサイズに影響する
見るからに小さく産まれてくる子犬もいますが、これは同腹仔の数が多かったことに影響されたというより、妊娠前および妊娠中の母犬の健康状態に影響されたと考えた方が良いでしょう。胎児は母犬の摂取した食べ物から栄養分を摂取するため、子犬に与えるための十分な食事を摂取できていない場合は、胎児は適切な大きさに達しない可能性があるということです。
ただし、同腹の仔の数が平均を大きく超える場合においては、子犬のサイズに、ひいてはその生存率に影響を及ぼすことは十分にあります。
例えば、同腹の仔の数が平均2〜4匹とされるチワワが10匹の仔を宿した場合は、母犬や胎児の命が脅かされる恐れがあります。多すぎる数の仔を宿した場合、胎内で栄養面での競争が起こり、死産や発育が不良の仔が育つこともあります。仔の数が大きすぎることで、予想外の早産に繋がることもあるようです。
同腹の仔の数を予想する
ひと腹の仔の数の予想はかなり困難なようです。遺伝的要素は少なく(約10〜15%)、先代が多産だったからといって今のコも多く産むというわけではないとのことです。
ただし、予想が全く不可能というわけでもありません。研究によれば、年かさの母犬は若い母犬よりも仔の数が少なくなる傾向にあります。また、最初の出産が遅くなった犬は、仔の数が少なくなる傾向がみられます。
この他に、母犬の体重も仔の数に影響します。母犬が肥満の場合、健康体重を維持する母犬より仔の数が少なくなります。すなわち健康体重の母犬は、仔の数が多くなる可能性があるということです。
予想ではなくもっとしっかり知りたいときは、獣医師による妊娠検査(レントゲン撮影)で胎児の数が確認できます。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] What Influences the Size of a Puppy Litter?
[2] Litter Size and Singleton
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もうパピーじゃない!子犬が成犬になったサイン | the WOOF イヌメディア
愛する我がコが成長は、嬉しいと同時に寂しいもの。早く大きくなって欲しいと思う一方、大人になって欲しくないというのがパパママの本音ではないでしょうか。 ところで、子犬はいつ成犬になるのでしょうか。一般的に成犬とは、性成熟を迎えた犬のことですが、そのほかにも犬たちは身体の成長や行動の変化などの様々な面から「大人になったよ!」と伝えてくれます。