アメリカの車両保険会社、QuinStreet Insurance Agencyのオンライン部門、 Carinsurance.comが自家用車運転者1,000人を対象に行った調査で、車にペットを乗せる時、きちんと繋いでいないと答えた割合は4分の1に上ったことが分かりました。車に同乗させる割合では、運転者の80%が犬と回答、ネコを乗せる割合は6%にとどまっています。
「一度も安全確保措置をしていない」が約27%
調査によると、ペットを乗せる際には、いつもベルトやハーネスで安全を確保していると回答した運転者は33%ありましたが、27%は一度も繋いだことがないと答えています。
リードなどでつながない運転者の殆どがペットを自分の膝の上に乗せているということ。これにより、ペットの車外への飛び出しによる事故や、飼い主が事故を引き起こすケースも多く、大問題となっています。
また、米国自動車協会(AAA;通称トリプルA)が2010年に行った調査でも、車内でペットを繋がず膝の上に乗せている割合は20%あり、そのうち31%は「運転中、ペットの動きでハンドルを取られたことがある」と答えています。
米国では法令等による規制も
こうした危険な運転行為を重視し、「車内にペットを同乗させる場合は、必ず拘束しておくこと」といった内容の法案を成立、また提案している州が増えています。
例えば、ニュージャージー州では、州法のもとで、NJSPCA(ニュージャージー州動物虐待防止協会)の係官が、動物の同乗に関して危険な行為が見られる運転者を停止させることができます。違反切符の罰金は約250~1,000ドルの範囲で、運転者自身も動物虐待法に従い罰せられる恐れがあるようです。
ハワイ、アリゾナ、コネチカット、メイン州でも、ペットを膝に乗せて運転することを禁止する同じような法律があります。また、ロードアイランド州では、膝の上に乗せた運転を禁止する法案が話し合われています。
ただ、AAAは、「法案は成立しているものの、きちんと執行されていなかったり、法案さえ提出されていないなど州間でも大きな隔たりがある。車内でのペットの拘束に関する教育や指導が重要だ」と強調しています。
◼︎以下の記事を参考に執筆しました。
[1] Study: More than 70% of drivers ride with their pets | Pets – Home
[2] States unleash laws on restraining pets while driving – USATODAY.com
Featured image by Robynrg / Shutterstock
使用しているペット用製品は本当に安全?〜製品テストにより犬の安全を守る団体”Center for Pet Safety” | the WOOF
ワンコと車で移動しているとき、ヒヤリとしたことはありませんか? 自分の運転ミスだけでなく、いわゆる「もらい事故」なんていうのも怖いものです。もし事故に発展して、ワンコが外に投げ出されてしまったら、あるいは、前のシートに叩きつけられてしまったら・・・。