みなさんこんにちはー。読書犬、パグのぐりです。お元気ですか?
さて、そろそろ2015年も終わりに近づいていますね。年末年始は、まとまったお休みがとれる、という方も多いのでは? そんなうれしい時期に、絵本などはいかがでしょう。もちろん犬がたーくさん出てきますよ! 子どもがきっと喜んでくれると思う、僕のおすすめ本をご紹介します。
クリスマスプレゼントにも最適。そして、大人が読んでも楽しい本ばかりです。ぜひ、童心に戻って、手に取ってみてくださいね~。
『どろんんこハリー』〜永遠の名作
犬、そして絵本といえば、この作品ははずせません。ハリーはくろいブチのある白い犬なんだけれど、ある日おフロがいやで逃げ出しちゃう。そして町の中を散歩しているうちに…白いブチのある黒い犬になっちゃった! さあそれからが大変。お家に帰ったのになかなか飼い主にハリーだってわかってもらえなくて。どうなる?ハリー! おフロがいやって僕も同じだからわかるな~ でも僕の家はマンションだから、ハリーみたいに簡単には脱走できないところが難点だけど…
⇨ どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
『おいで、フクマル』〜誰かに呼ばれて、ここにいるんだ
フクマルはたぶん、ボストン・テリア。出た! 鼻ペチャ犬! 僕もパグだから、思いっきり親近感(笑)。ある日「おーい」と呼ばれてこの世界に生まれ出たフクマル。僕を呼んでくれたのはだれ? その答えをさがすフクマル。おかあさんかな? 地面にたくさんいるありさんかな? 風? それとも… ページをめくるたびに、心にポッとロウソクの灯がともるような、あたたかい気持ちになれる本です。この作品の、文章を書いたくどうなおこさんは有名な詩人。だから、この物語の文章もリズムがいいの。フクマルの、どこかにくめない愛らしい顔にも注目です。
『こいぬのバーキス』〜姉弟の喧嘩と仲直り、犬と猫
まず、表紙の絵にくぎ付けになります。本当にかわいい。こいぬのバーキスはコッカースパニエル。大きなくりくりの目と、ふわふわな耳がトレードマーク。ジェームズ少年は誕生日に、おじさんからこのこいぬをプレゼントされます。姉のネル=ジーンはバーキスと遊びたくて仕方がないんだけれど、ジェームズはそれを許しません。なぜならジーンは彼女の猫、エドワードに触らせてくれなかったから(あーよくある、こういうきょうだい喧嘩。動物じゃなくて、おもちゃでもね。うちの幼稚園児姉妹もよくケンカしているよ)。でもある日、バーキスはうっかり家から一人で出てしまって…それをきっかけに姉弟は2人で話し合います。きょうだいと、動物。作者の子どもへの温かいまなざしを感じられる本です。
『シバ犬のチャイ』〜ぼくがいちばんなんだもん
茶色だから「チャイ」と名付けられたシバ犬のチャイ(名づけの由来は作者あとがきで明かされます)。家族はみんなチャイをかわいがっているんだけれど、チャイは結構偉そうにしているの。面白いでしょ。なんてことない日本人家庭の日常を表しているのですが、そこでのチャイのコメントがいちいち笑えるのです。特に、チャイが大好きな隣のマルチーズのマルちゃんの話は読んでいてずっこけちゃうよ。思わず「ウフフ」と笑ってしまうような、楽しい絵本です。長谷川義史さんの絵は、勢いがあって素敵。犬は出てこないけれど、彼の『いいからいいから』シリーズもひそかにおすすめです!
⇨ シバ犬のチャイ
『バムとケロのにちようび』〜犬とカエル、だいの仲良しの日曜日
バムは犬。ケロはカエル。この不思議なコンビは同じ家に住んでいます。そこで繰り広げられる楽しい毎日。この絵本ね、僕の家の幼稚園年少・年長姉妹に絶大な人気を誇っているの。お母さんが何度も何度も読み聞かせしても、飽きないみたい。シリーズで何冊かあるのだけれど、このにちようびは、特に人気。
ある日曜日、読書をしようと思ったバム。でも家の中はケロちゃんによってとっちらかされているから、まず掃除から始めるんだ。そこへケロちゃんが帰ってきて… 犬とカエルのコンビっていうのが面白くていいよね。そして、「仲良しっていいな」って思えるお話です。
Featured image by Mark Cameron / Flickr
読書犬「ぐり」はこれを読む!『いつも一緒に~犬と作家のものがたり』〜作家と犬の強い強い絆 | the WOOF
こんにちは!すっかり空が高くなりましたね~ 空気もだんだん冷たくなり、散歩がうきうきの読書犬・ぐりです。今回は、忙しい人でも読みやすい、エッセイ集をご紹介しますね。 『いつも一緒に―犬と作家のものがたり』(新潮文庫編集部編 新潮文庫2013年)は、その副題どおり、いろいろな作家さんによる犬についてのエッセイ集です