犬が自分の尻尾を追いかけるのは、退屈を紛らわすためだとか、飼い主の注意を引きたいからだとか、様々な理由があります。成犬が執拗に繰り返す場合には、ぜひとも専門家のアドバイスを受けていただきたいのですが、子犬の場合はそれほど心配しなくても良いようです。成犬への”通過儀礼”のような、多くの犬が経験する類のものだからです。
今日は、子犬たちが自分の尻尾を追いかける理由に迫ります。
1. 探検や冒険のように”面白いものを探す”行為
子犬は探検が大好きなもの。隙間から落っこちたり、家具の間に挟まったり、探索をしながらたくさんのモノやコトを学んでいきます。彼らは自分の周囲にあるものだけでなく、自分の身体に対しても探索を行うもの。だから、パタパタと動く自分の尻尾をも、新しいおもちゃを見つけたかのように、好奇心いっぱいに追いかけるのです。
2. 退屈を紛らわせる行為
犬舎では兄弟犬と遊んでいたけれど、新しい家には犬がいない…とか、誰も構ってくれなくて退屈だ…なんて時の解決策が”自分の尻尾”。どんな場所でもついてきてくれる、素晴らしいオモチャなのです。もし、飼い主さんが一緒にいる時に尻尾追いを始めたら、「構って欲しい」の合図かもしれません。あと一声、運動や遊びの時間を増やして、退屈を感じさせないようにしましょう!
3. 獲物を追いかける行為
尻尾の長い犬の場合は、’動いているものを追いかける’衝動に従っているだけかもしれません。追いかけて咥えてみて、「あ、自分だった」とわかると、やめることが多いようです。これもやはり、運動不足が原因であることが多く、エクササイズの時間を増やすことで尻尾以外に興味を写すことができるようです。
4. かゆみを紛らわせる・抑えるための行為
背中がかゆい…でも掻けない!あの苦しみを思い出してください。ワンコたちにも、’痒くても掻けない場所’があるのです。痒くても掻けない時に他の場所をひっかいて紛らわせるように、犬たちも’手っ取り早くマズルの届く場所’を舐めたり噛んだりするものです。楽しく遊んでいる様子ではなく、何かに取り憑かれたかのように必死に追いかけている様子なら、掻くお手伝いをしてあげましょう。それで落ち着くようなら様子を見て、掻いても落ち着かないのなら皮膚の病気やノミ・ダニなどの検査を受けてみましょう。
子犬で他に興味を移せるなら、心配しすぎないで
子犬にとって尻尾を追いかけるのは、正常行動の一つ。尻尾が自分の身体の一部であることを理解すると、興味を失っていくようです。子犬ならば、尻尾を追いかけていたとしても他に興味を移すことができるのであれば、問題はないでしょう。
ただし、成犬になってからも続けるようだったり、自分の身体を傷つける程度に激しく舐めたり噛んだりするようであれば、それは問題です。(1)長期間続いている、(2)長時間続いているという判断した場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
Featured image credit Taro the Shiba Inu / Flickr
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