シリアのアレッポで別れを告げた愛犬に、カナダで再会した家族がいます。動物虐待防止協会(SPCA International)に保護された犬は、戦火のシリアから救出され、無事に家族へと引き渡されました。
家族の愛犬フォックス(Fox)の救出は、モントリオールに居を構えた一家の息子さんからのメールから始まりました。「私たちは急いでシリアから逃れました。母や兄弟は一緒でしたが、大好きな犬のフォックスをアレッポに残してきました。父とフォックスを、非常に危険なEl-Jadideh地区に残してきたのです。フォックスを連れてくるために助けてもらえないでしょうか。母やいつも泣いています。フォックスのことをひどく心配しているんです」家族は2015年の暮れ、アレッポにミサイル攻撃が行われた際に、命からがら逃げ出してきた難民の一家族でした。
他の難民の方と同様に、彼らも多くの大切なものを故郷に残してきていました。身体に障害を持つ父親、高齢の祖母、そして愛犬です。父親は移動が困難な祖母とその地に残ることを決断したと、SPCAはコメントしています。
フォックスの旅路も、非常に厳しいものでした。アレッポからダマスカスへ、そしてレバノンとの国境を越えるための長時間のドライブの後は、レバノンからドイツへの空の旅が続きます。そして今年の9月、フォックスはようやくカナダに到着したのです。懐かしいお母さんと二人の人間の兄弟が、フォックスを空港で迎えました。
お母さんは今度はうれし涙が抑えきれません。「フォックスに再会できるなんて、最高の気持ちです。彼はいつも私たちの記憶の中にいたけれど、ずっと何かが失われたような感覚がありました。もっとも大切な何かが失われたように感じていたんです」と兄弟の一人であるGaby Andrawos氏。家族との再会を果たしたレックスは、ボサボサの髪のカットも終え、家族とご近所をつなげる社交家として大活躍しているそうです。
Featured image credit Dog rescued from Syria reunites with refugee family | Global Animal Rescue | SPCA International / YouTube
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