愛犬が参加できるイベントは、多くの人や犬と社交させたり、訓練の成果を試す良い機会です。しかし、愛犬を刺激溢れるイベントに参加させるためには、学んでおくべきことや準備すべきことがいくつかあります。
あなたの犬はイベントに参加できるのか?
今日の記事で「イベント」と称しているのは、パブリックなスペースで行われる、不特定多数が参集するような、「お祭り」のようなものです。地元のイベントやスポーツ大会なども含みます。
まず確認して欲しいのが、そもそも犬が参加できるイベントかどうか、ということです。地域あるいはイベントの種類によっては、「ペットの同行はご遠慮ください」というところもあります。事前に告知や注意事項を確認するか、心配であれば主催者に問い合わせるなどしておきましょう。
大きな音が鳴るイベント(花火大会、パレード)は、訓練された犬でもストレスを感じるものです。狭い場所でアルコールが振舞われるようなイベントも、できるだけ避けるようにしましょう。
イベントに参加させるか否かを決める場合に確認すべきは、①犬の安全、②犬の健康、③犬が楽しめるかどうかの3つです。安全を確保できない場所に連れて行く(炎天下で行われるスポーツ観戦など)ことや、、幼犬や老齢犬、病気の犬などを連れ出すのはNGです。もし愛犬が、他の人や犬との交流を楽しめないタイプなら、無理に連れ出すことは避けた方が良いでしょう。
犬によっては、賑やかすぎるイベント会場でストレスを感じるくらいなら、家でゆったり昼寝をしていた方が幸せというコもいます。これは本当に犬によって異なりますので、飼い主さんが様子を確認し、その時々で決めるようにしなければなりません。
イベントに参加させる前の準備
Featured image creditNathan Rupert/ Flickr
静かなご近所しか散歩した経験のない犬を、いきなり賑やかな中・大規模のイベント会場に連れ出すのはやめた方が良い行為。イベント参加の前には、「パブリックな場所にお出かけする練習」をしておきましょう。
賑やかな場所での愛犬の反応を、事前に知ることができますし、対策をとることもできます。
いつものお散歩コースより賑やかな場所に連れて行ってみましょう。商店街や車などの往来が多い場所でも、普段と変わらず過ごせているかを確認します。
「お座り」「伏せ」などのコマンドに外でも従うことができるかを確認しましょう。はじめは近所の公園などの静かな場所で行い、慣れてきたら人の往来のある場所で練習しましょう。
ストレスの兆候を探しましょう。激しいパンティング、耳が後ろに倒れる、尻尾と頭が下がる、オヤツを受け付けない、唇を頻繁に舐める、目をシバシバさせる、頻繁にあくびをするなどは、ストレスの一般的な兆候です。
「うちのコ、楽しめていない」「幸せには見えない」と感じたら、家に戻り、外と家との犬の様子の違いを確認しましょう。外の表情が曇り気味だと思うのならば、愛犬の準備はまだ整ってはいません。もう少しの時間と慣れが必要です。
イベントに参加するときの注意事項
犬もあなたも準備が整ったら、「ワンコ大歓迎」のイベントを探して参加してみましょう。
・持ち物を準備しよう!
- IDの装着:もしものときに備えて、迷子札を装着しましょう。マイクロチップの情報が最新のものになっているかも確認しましょう
- 水:興奮すると余計に喉が乾きます。新鮮なお水の携行はお忘れなく
- リード:頑丈で短めのリードを使用しましょう。伸縮リードはコントロールが効きにくく、巻き込み事故などの原因にもなり得るため、多くの人や犬がいるイベントには適していません
- オヤツ:多くの刺激の中でも注意を向けてもらえるような、豊かな匂いの大好きオヤツを用意しておきましょう
- 動物病院の情報:愛犬の具合が悪くなった場合に備えて、イベント会場から近い動物病院の電話番号などを準備しておきましょう
- バックやカート:疲れたときや興奮しすぎたとき、安全を確保するためにも、バックやカートがあると便利です
- トイレシート、オムツ:会場ではできるだけ、トイレシートやオムツを使用しましょう
・休憩場所とトイレを確認しよう
イベント会場に着いたら、まずは犬が休憩できる、静かで快適な場所の位置を確認しておきましょう。トイレ(隠れて用を足せる場所)も確認しておくと良いでしょう
・熱気に注意
良い天気はお祭りや屋外イベントには理想的ですが、犬にとっては過酷ということもあります。地面を手の甲で触って、熱すぎないかを確認しましょう。また、多くの休憩を挟み、都度水分をとらせ脚に怪我などないかもチェックしましょう。
・ストレスの兆候に注意
愛犬が過度にストレスの兆候を見せていたら、静かな場所に移動して落ち着くまで待つか、そのまま帰宅するようにしましょう。犬が耐えきれなくなって吠えたり粗相をしたり、逃げ出すことにもなりかねません
・食べるものに注意
飲食ができるイベントでは、犬が拾い食いやアルコールに肉球を伸ばさないかに注意が必要です。落ちているゴミなどを口にしていることがわかったら、家に戻ってからも様子に変化がないかを観察しましょう
・他の人と犬に敬意を払おう
イベント主催者、そして参加する犬や人に敬意をはらいましょう。他の人や犬との距離感を大事にすること、使用した場所を綺麗にすることなどに気を遣い、愛犬がたくさん「イイコ」と声をかけてもらえるよう配慮しましょう
飼い主さんもワンコも楽しめるよう、しっかり準備を整えましょう!Good Luck💖
Featured image creditMarkScottAustinTX/ Flickr
お出かけ大好き!公園イェイ!〜車の中で興奮しまくる4匹のポインター | the WOOF イヌメディア
お出かけ大好き!公園イェイ! 車の中で興奮を抑えきれないワンコたちです。助手席に1匹、後ろの席に3匹と、なんだか遊び場に向かうお子さんを載せて入るようにも見えますね〜。 動画は”International Dog Day 2017″に向かう車の中を撮影したものですが、毎日のお散歩はこんな感じに賑やかなものだそうです。