パピー時代の犬育ては、その後の犬生を左右するとても大切なものです。心身共に健康な”イイコ”に育てるためには、遊びの時間は元気に活発に、休む時間はゆったりと過ごしてもらうことが必要です。
お散歩は最良の手段ですが、外で1日を過ごすわけにはいきません。今日は室内でできる、子犬の心を活発にするような5つの活動をご紹介します。
1. グルーミング
グルーミングは遊びというよりお世話ではありますが、心身の健康をたもつうえでは非常に大事な活動です。犬種によっては「グルーミングは1週間に1回」というものもありますが、子犬時代は1日に1回、ブラッシングやマッサージなど身体を触ることをすると良いでしょう。
グルーミングは犬の身体を綺麗にたもつだけでなく、健全な発達にとって大切な身体的な接触です。この時期にお世話されることに慣れておくと、病院での身体検査や、美容院でのグルーミングについてもスムーズに受け入れることができるようになります。もちろん、活発な活動でお疲れ気味のパピーをリラックスさせる効果もあります。
2. オモチャで取ってこい遊び
犬はオモチャを使った「取ってこい遊び」が大好きです。犬の中には教えなくてもできちゃうコもいますが、はじめは何をしたら良いか戸惑ってしまうコもいます。
子犬にオモチャを与えて匂いを嗅いだりペロペロさせた後、落ち着かせてからオモチャを投げます。上手にオモチャを咥えることができたり持ってきてくれたなら、たくさん褒めてあげましょう(声のトーンはちょっと高めにすると良いでしょう)。
オモチャで遊ぶことに慣れてきたら、他のオモチャを加えたり、別の遊び方を追加するのも良いでしょう。「オヤツがなければやらないよ!」というコに育てないためにも、初めからオヤツという報酬を使いすぎないようにしましょうね。
3. かくれんぼ&探索遊び
犬はパピー時代から、探索遊びが大好きです。嗅覚その他の感覚を研ぎ澄ませて何かを探すことは、犬の心をワクワクさせます。
かくれんぼ遊びは、飼い主と一緒にできる探索遊び。絆を構築する意味でも、オススメの活動です。「待て」ができないコなら、押さえ役と合わせて二人で行うようにしましょう。
犬にお座り/伏せで「待て」させてから、鬼役は隠れます。はじめはまず簡単に見つけられる場所に隠れ、成功したらたくさん褒めてあげましょう。慣れてきたら難易度をあげて挑戦することの楽しさを教えるのも良いですが、まずは成功して褒められることの楽しさと喜びを覚えてもらうことに専念しましょう。
オモチャを隠す「探索遊び」もオススメです。
4. 基本コマンドのトレーニング
基本の5つのコマンドは、早い段階で完璧に覚えてもらいたいもの。身体も頭も使うので、元気な子犬でも終わった時にはグッタリです。
基本の4つのコマンドとはここでは、次のものを指しています。
- Sit (シット/おすわり) *そしてその状態で待つ
- Down (ダウン/ふせ) *そしてその状態で待つ
- Stay(ステイ/待て)
- Come (カム/おいで)
これらの4つのコマンドは、犬の安全を守るうえでとても大事なものです。家でできるようになったら、家の外でも完璧にできるようにしておくと、いざという時に効果を発揮します。近づいて欲しくない人やモノがあるときや、ドッグランなどで他の犬と喧嘩になりそうな時など、いうことを聞かせることができれば、愛する犬を守ることができます。
トレーニングに際してもっとも大切なのは飼い主の忍耐力です。犬はあなたとおんなじで、最初からなんでも簡単にできるわけではありません。できない時に大声で叱ったり、体罰やリードの引っ張りなどの罰を与えることは、絶対にNG。
できない時に叱るのではなく、できた時に褒めてあげることが、いざという時でもコマンドに従う”イイコ”を作る魔法です。
5. おまけ:奥の手
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