【犬のことわざ・故事成語】骨折りしても取られちゃう!?ちょっと切ない犬のことわざ

暮らし
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犬(狗)という言葉が使われている諺(ことわざ)や故事成語をご紹介する”イヌコトバ、ヒトコトバ”。

今回は、必死に努力したにもかかわらず、最後に横取りされちゃう犬のことわざをご紹介します。

チャンスはそれほど多くない

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チャンス…かな? image by Sergey Shpakovsky / Flickr

大きなチャンスに巡り会うことはそれほどない、ということを例える言葉に『犬一代に狸一匹』というものがあります。常に獲物を捜してウロウロしている犬であっても、狸のような大物を狩ることができるのは、生涯で一度あるかないかということ指しています。そのようなごく稀なチャンスに恵まれたら、必死に努力して掴みたいものですよね。

ちなみに非常に稀なことを指す言葉に『犬の歯にかまるる蚤』なんていうものがあります。すごい表現ではありますが、小さくて動き回る蚤が噛まれることは、確かに稀なことかもしれませんね。

頑張ったのに取られちゃった(涙)

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横取りされたぁぁぁぁ〜! image by Lovro Rumiha / Flickr

さぁ、千載一遇のチャンス!獲物を取るぞ!と思って張り切ったのに、それを横取りされてしまった…。そんな悲しいことわざに、犬は登場しています。

犬骨折って鷹の餌食』は、苦労して得たものを他人に横取りされることを例えた言葉。犬が苦労して追い出した獲物を、空から高みの見物を決め込んだ鷹に最後に取られてしまうことを意味しています。地上で一生懸命走り回る犬から見れば、「そりゃないよ〜」という話ですが、人間社会にもよくありがちな話で気持ちはよくわかります。

『漁夫の利』に似たことわざに『犬兎の争い』というものがあります。これは、犬と兎が争って共に疲れることにより、第三者に利益を横取りされてしまうことを指しています。韓盧という足の速い名犬が、東郭逡というすばやいウサギを捕まえるため、山を何度も追い回しましたが、両者ともに疲れ果て死んでしまいました。たまたま通りかかった農夫が、犬とウサギを同時に手に入れたという話から来ているそうです。

これと同じ意味を持つのが『両虎相闘って駑犬其の弊を受く』。二頭の虎が一つの餌を争うと、疲れに乗じて駑犬(=駄犬)でも利益を得ることができるという意味です。なんとここでは我らがワンコが、労無くしてうまい汁を吸うことができちゃいます。やったね!

諦めないで!遅すぎることはない

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チャンス、到来! image by Stewart Black / Flickr

チャンスが少ないとか、頑張っても無駄とか、そんな悲しい言葉ばかりを紹介したので、最後に良い言葉を紹介しておきます。

兎を見て犬を放つ』がその言葉。チャンスは早く掴まなきゃいけない、前髪しかないというのはよく言われることですが、『兎を見て犬を放つ』は「うさぎを見つけてから犬を放っても、まだ間に合う。失敗の後に改めてやり直しても決して遅すぎると言う事はないと言うことを意味した言葉です。

狸には巡り会えないかもしれないけれど、他の獲物には恵まれるかもしれません。そのときに「犬を放」ってしっかりとチャンスを掴みましょう。可愛い犬たちが助けてくれますよ。

Featured image credit Konstantin Tronin / Shutterstock

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