【犬のことわざ・故事成語】人生で大切なことは、みんなイヌコトバが教えてくれた

暮らし
この記事をシェアする

犬(狗)という言葉が使われている諺(ことわざ)や故事成語をご紹介する”イヌコトバ、ヒトコトバ”。

今回は、生き方を指南してくれるイヌコトバをご紹介します。

犬のように過ごすことなかれ…!?

1612 1 thewoof

犬のように穏やかに生きたい… image by Vicki / Flickr

犬犬三年人一代、人人三年犬一代は、若いうちは働きづめに働いて残りの一生を不自由なく送る人もいれば、初めのうちは贅沢を尽くし残りの人生を惨めに過ごさなければならなくなることをたとえる言葉。江戸時代の随筆集『玉勝間』の中に登場します。がむしゃらに働く三年は「犬のようだ」と罵られるかもしれないが、人としてより良く生きられるが、贅沢を好み好き放題していると好き放題すると「人間らしい」と褒められはするけれど、最後には犬畜生と笑われると言ったことが書いてあります。

煩悩の犬は追えども去らずというように、煩悩はいくら払ってもつきまとって離れてはくれないものですよね。若いうちは煩悩に振り回されることなく、自分の道を歩み人生の足場を固めることに集中して欲しいなと思います。ただし、”犬のように”いつもハッピーに過ごすこともお忘れなく!

悪い奴には近寄るな。抜けられなくなるぞ

1612 2 thewoof

このコ、イイコかな…? image by fPat Murray / Flickr

周囲の人の悪意に振り回されてはいけないよ!と、イヌコトバは教えてくれます。

悪い人にくっついて同じ事をやっていると、よくないことが我が身にふりかかってくると教えてくれるのは、悪しき人に順って避けざれば、つなげる犬の柱を廻るが如しという言葉。悪事は、犬がぐるぐる廻るように自分の首を締めつけるものだと教えてくれます。頼むと頼まれては犬も木へ登る つなぐ犬の柱を回る如しというように、一度悪事に手を染めると、逃れようと思ってもなかなか抜けることができないのです。

ただし、悪いものや悪い人というのは、近くにいると見分けがつきにくいもの。赤犬が狐を追う(赤い犬と狐は毛色や体格が似ていて、追うも追われるも区別がつけにくいという意味)というように、優劣や善悪は区別がつけにくいものですからね。側から見ても区別はつきにくく、油樽に犬がつくというように、悪い人の近くにいる人は大抵、同類にみられてしまうものです。友達選びも、なかなか難しいものであります。

本質を見抜き、賢く生きよ

1612 3 thewoof

投げられたら追いかけちゃうよ〜 image by fPat Murray / Flickr

周りの人に惑わされることだけがリスクじゃない!人生を暗転させるリスクは、あなたの中にもあるのです。

結果だけを見てその原因を追求しないのは無知な犬のようなものと例えるのは、犬、塊を逐う(いぬ、つちくれをおう)という言葉。犬は、投げられたつちくれ(土のカタマリ)ばかりを追って、投げた者を追わない犬の行動を人間に当てはめて、愚かな人間になるなと戒める言葉です。

そして、無知であるが故に、恐れなくても良いことを恐るようになると諌めるの言葉には、粤犬(えっけん)雪に吠ゆがあります。「雪が滅多に降らない越の犬は、雪を見ると吠え立てること」ことから、自分の見識の及ばない事には疑ったり非難しがちになることを指しています。蜀犬日に吠ゆも似たような意味で、見識の狭い人が賢人のすぐれた言行を疑い、非難するたとえです。

知識をもち、徳があれば、恐ることはありません。虎豹あに犬羊の欺きを受けんや虎や豹のような強い獣は犬や羊などには騙されないことをいう言葉。転じて、徳のある者は凡人などにあなどられることはないという言葉です。知識をつけ徳をもち、しっかり賢く堂々と人生の歩を進めていきましょう!

Featured image credit Denis Tabler / Shutterstock

【犬のことわざ・故事成語】昔から嫌われ者だった!犬のウンチが登場することわざ | the WOOF イヌメディア

犬(狗)という言葉が使われている諺(ことわざ)や故事成語をご紹介する”イヌコトバ、ヒトコトバ”。 犬の”落し物”は、昔も今も嫌われモノ。そして、”クソ・糞・くそ”という言葉やネタは、昔も今も”つまらないもの”や”ムカつくもの”という意味で使われています。

the WOOF イヌメディア > すべての記事 > イヌと暮らす > 暮らし > 【犬のことわざ・故事成語】人生で大切なことは、みんなイヌコトバが教えてくれた

暮らしに役立つイヌ情報が満載の「theWOOFニュースレター」を今すぐ無料購読しよう!

もっと見る
ページトップへ