その”笑顔”の犬はハッピーですか?

生態・行動
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この記事は、ブログ記事”Is That “Smiling” Dog Happy?”を、筆者Eileen Andersonさんに許可をいただき翻訳したものです。Thanks, Eileen-san!

その”笑顔”の犬はハッピーですか?
そうではないかもしれません!

私たち人間は、犬の”笑顔”を見ると、暖かくてほんわかした気持ちになる傾向があります。

犬の中には、リラックスしてハッピーなときに、口が開いたかわいい笑顔をみせる犬もいます。しかし痛みからのパンティング、ストレス、または恐れから口を開けている犬もいます。

違いを見分けることができますか?

下に掲載しているのは私の犬の写真です。いずれの写真も左側がストレスを感じている様子、右側がリラックスした様子を示しており、どちらの写真でも犬は口を開いています。

写真をみていくまえに、この記事について理解し納得していただかねばならない事項について説明しておきます。

通常、背景情報が示されない写真だけでは、なんらかの仮定をおくことは困難です。犬が表情を変えたミリ秒の間に撮影されたのかもしれません。目に見えている情報だけでは、多くの理由で誤った解釈をするおそれがあります。

動画はベターですが、(それだけでは)背景情報やその犬に関する知識が欠如しています。しかしこの記事においては、私は私の犬の心の状態を保証することができます、そして私は彼らが認識可能な指標が写真によって正確に表されていると考えます。

口に注意を払う

これらすべての写真に共通しているのは、日常的によく目にする犬の感情状態の”現れ”です。口角(commissures)とも呼ばれる犬の口の角を見てください。ストレスを感じている場合は、すべての写真において交連が強く後ろに引き伸ばされます。これらの写真のほとんどでは、筋肉がその領域に集中しているのも確認できます。

写真には、犬の心の状態を示す他の指標もあります。例えば、ストレスの写真のうち3枚は、ストレスと関連すると言われる、いわゆる”へら状の舌(”spatulate” tongue)を持っています。犬の目は、ストレスのある写真とリラックスした写真で著しく異なります(※)。

※ Patricia Tirrellは、ストレス時の写真のほとんどに、眉をひそめるような表情(the dogs’ brows are furrowed)があると指摘しています。

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編集部注:左はストレス時の犬。耳は後ろに引っ張られ、口角は強く引かれ筋肉溜まりが見られる。舌はへらのような形。右はリラックス時で、柔らかな目、ゆったりと開いた口、舌は口の中におさまっている。

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編集部注:左はストレス時の犬で、耳は後ろに引っ張られ、目は非常に丸く、口角は強く後ろに引っ張られている。右はリラックス時で、耳からは力が抜けており、口も緩やかに開き目は楕円形で柔らか。

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編集部注:左はストレス時の犬で、口が大きく開き口角は強く引かれ舌はへらのような形。また白目が多い”クジラ目”がみられる。右はリラックス時で、口は緩やかに開き目は柔らかい。

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編集部注:左はストレス時の犬。口角は強く奥の方まで引っ張られており、筋肉が口角あたりに集まっている。目の周りにも緊張がみられる。右はリラックス時で、口は緩やかに舌は口の中におさまっている。

これらの比較写真が、自分の犬の表情を理解したい皆さんのお役に立つことを願っています。

別の記事”Dog Facial Expressions: Stress”では、クララのストレス時の写真をご確認いただけます。また、”Dog Body Language”動画もお役に立つかもしれません。

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