梨〜水分たっぷり 胃腸が敏感な犬にオススメフルーツ

食・フード
この記事をシェアする

梨はビタミンをはじめ、多くの栄養素を含む果物です。種を除き、与えすぎない限りにおいては、犬の健康にも有益です。

梨に含まれる栄養素

1661 1 thewoof

image by Andrew Branch / Flickr

栄養価の面では、梨はリンゴと似ています。りんごに比べて甘くて酸味が少なく、胃や腸の不調に悩む犬にも優しい食べ物です。

梨はビタミンCとK、そして繊維を含む犬にとってのヘルシースナック。カリウム、鉄、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、ヨウ素や、植物性栄養素(ベータカロテン、ルテイン、ゼアキサンチン)などを含みますが、実はもっとも健康効果が高いのは皮だと言われています。

皮付きの梨は最も繊維を多く含む果物です。皮に含まれるペクチンは、消化不良を軽減するのに役立つと言われています。ただし皮には繊維が多く含まれますので、与えすぎは下痢などの原因になりますし、丁寧に洗って化学物質や防腐剤を取り除く必要もあります。

甘くて水分も多く含むため、病気からの回復期にある犬にとっては理想的なエネルギー源。病気回復期にある犬に与える場合は、必ず獣医師に相談してから与えましょう。

どのくらいの量を、どのように与えればいいの?

1661 2 thewoof

image by Kevin Yank / Flickr

犬にオヤツとして追加食材を与える時のゴールデンルールは、「毎日の食物摂取量の10%に抑える」ということです。小型犬であれば一口大にカットしたものを1つほど、体のサイズに合わせて様子を見ながら数を増やしていきましょう。

適度に成熟した梨を選び、種を除いて一口サイズにカットするか、すりおろして犬に与えましょう。普段の食事や米やじゃがいも、またはタンパク質源(魚や鶏肉)にトッピングすると良いでしょう。

気をつけなければならないのはどんなこと?

1661 3 thewoof

image by John Vance / Flickr

梨は犬にはOKフードですが、食べさせる場合にはいくつかのことに注意をしなければなりません。

与える時には小さくカット、あるいはすり下ろすこと。犬は咀嚼する習慣も、それに適した歯を持っていません。カットやすりおろしには、消化を良くする目的と、窒息リスクを排除する目的があります。

種子、茎、窪み及び芯を完全に取り除いて与えましょう。種には毒素であるシアン(青酸化合物)が含まれています。犬が種を噛み砕んでしまうと、中のシアンが身体に入り込み犬の健康に害を及ぼす恐れがあります。また、種子や茎そして芯は、腸管を詰まらせる恐れと窒息の恐れがあります。最悪の場合は手術により取り除かなければなりません。
皮つきを与える場合には、化学物質や防腐剤を取り除くために、丁寧によく洗うようにしましょう。

梨は繊維質と糖分を多く含むため、胃腸への刺激が食べ物です。犬に多量に食べさせると、胃腸がひっくり返った状態になり、下痢や嘔吐を起こします。また、犬によってはアレルギー反応が出ることもあります。初めて与えるときは、びっくりするほどの少量からスタートし、様子を見ながら少しずつ増やしましょう

洋梨、そして缶詰の梨

1661 4 thewoof

image by Dan Gold / unsplash

和梨と同様に、洋梨も犬に与えてもOKフードです。成分や栄養価は、和梨とほとんど変わりません。洋梨には和梨のようなシャリシャリ感はなく、甘みも滑らかさも豊富です。食べさせ方や与える時の注意事項も、全く変わりません。

缶詰の梨は、その他の缶詰の果実と同様に、犬には適していません。多くの砂糖を含むため、犬の消化器系を過剰に刺激する上、糖分の過剰摂取による肥満も心配です。絶対に与えないようにしましょう。

Featured image credit The.Rohit / Flickr

りんご~効能たっぷり!元気なワンコをつくる万能フルーツ | the WOOF イヌメディア

ワンコたちも大好きなりんご。芯や種を取り除いてカットまたはすりおろして与えましょう。繊維質が多いので、与えすぎるとウンチがゆるくなってしまうこともありますが、それ以外に大きな心配はありません。 腸内環境を整え、疲労回復にも効果のあるりんご。栄養や与える時の注意事項をまとめました。 この記事にはこんなことが書いてあるよ! りんごに含まれる栄養素 どのくらいの量を、どのように与えればいいの? …

the WOOF イヌメディア > すべての記事 > イヌを育てる > 食・フード > 梨〜水分たっぷり 胃腸が敏感な犬にオススメフルーツ

暮らしに役立つイヌ情報が満載の「theWOOFニュースレター」を今すぐ無料購読しよう!

もっと見る
ページトップへ