雨の日は、できることなら外には出たくはないものです。人間だけでなく、犬にも雨が嫌いなコはたくさんいます。
しかし、嫌いでも外に出なければならないコもいますよね。犬の中には外でしか用を足さないコもいますし、絶対に散歩はサボらないタイプのコもいます。
今日は、雨の日でも外に出なければならないワンコのための、リスクについてのお話です。雨の外出には、以下のような危険が潜んでいます。
悪い視界
雨が本降りになると、運転者の視界も悪くなるものです。そしてそれは、犬にも人にも危険です。
飼い主は、いつも以上にリードを短くもち、犬が車の前に飛び出さないように注意しなければなりません。また、犬がいることが遠目でもわかるように、光を反射する素材(あるいは反射テープつき)のレインコートを着せたり、光る首輪やリード、ライトなどを使う工夫はとても大切です。
いつもより散歩時間を短くして、できるだけ車通りの少ない道を歩くようにしましょう。
水たまり(危険な細菌)
小さなお子さんのように、水たまりにバシャーンするのが好きな犬もいます。しかし、水たまりは危険な細菌の住処であり、化学薬品などが流れ込んでいる危険な場所。できるだけ避けなければならない場所です。
水たまりには、こんな危険なものが潜んでいる可能性があります;
- 病原性レプトスピラ:湿った機構で繁殖する細菌で、感染動物との直接・間接接触により、犬はレストスピラ症に感染します。水たまりは菌が繁殖する場所と確認されており、2002年の米国とカナダのイヌのレプトスピラ症有病率に関する研究では、降水量と有病率が相関していることが示されました
- ジアルジア:様々な家畜や野生動物の腸内に生息する顕微鏡原生動物で、糞便を通じて水源を汚染します。2012年の調査では、ドッグパークにいく犬は利用しない犬よりも、ジアルジアに陽性を示す可能性が高いことが報告されています
- 不凍液や凍結防止剤、車のオイル:車両からの漏れも含まれます。駐車場にできた水たまりでは、犬を遊ばせないようにしましょう
- (芝生などに撒かれた)殺虫剤など
吐き気、倦怠感、発熱、過剰な排尿などの症状が犬に見られる場合はすぐに獣医に連れて行来ましょう。細菌感染も毒物の摂取も、どれだけ早く治療を開始したかが予後に大きく影響します。
落雷
落雷は犬だけでなく、あなたのことも傷つける恐れのあるものです。稀なことではありますが、あなたや犬が身につける金属製のものに雷が落ちる可能性はゼロではありません。
とはいえ、犬のIDタグまで外してしまってはなりません。雷を恐れて犬が逃げ出してしまうこともあるからです。
雷の予報が出ている時は、なるべく屋内にいること、すぐに家に戻れる距離で用を済ませるようにすることが大切です。
危険な動植物
ジメジメとした気候は、危険な動植物の大好物です。雨の日あるいは雨の季節のお散歩で、出くわす恐れのある危険な動植物には、以下のようなものがあります。
- 蚊:汚い水たまりを好む彼らは、雨があがった後にも出くわす恐れのある厄介な生き物です。蚊はフィラリアをはじめ、様々な感染症を媒介する危険なもの。季節にかかわらず、虫除け対策を怠らないようにしましょう。
- カエル:特定の種類のカエルは身体を覆う粘膜中に毒を含んでいることがあります。もし犬がカエルと遊んだり、舐めたり口に咥えたりしたら、中毒症状を呈する恐れがあります。すぐに動物病院に連れていきましょう。
- キノコ:野に生息するキノコには、毒をもつものも存在します。実際は口にしても大きな問題が起こらないことも多いのですが、キノコは種類が豊富で、どれが有毒かを区別するのは非常に困難です。食用ではないキノコとの接触は、避けるようにすべきです。
肺炎
寒くて湿った状態で長い時間を過ごした犬は、呼吸器に炎症が起こり、肺炎になる恐れがあります。特に幼い犬やシニア、免疫系に問題がある病気の犬には注意が必要です。
肺炎の症状には咳、倦怠感、喘鳴、呼吸困難、鼻水などがあり、治療を怠ると命を脅かす危険があります。
雨で濡れてしまったら、タオルや毛布、ドライヤーで犬をしっかり乾かしましょう。どうしても外出しなければならないときは、できるだけ犬用レインコートを着用させましょう。
◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Rainy Day Dangers for Dogs | petMD
[2] 3 Ways Playing in Puddles Could be Deadly to Your Dog
[3] 4 Rainy Season Dangers You Might Not See Coming
Featured image creditSusan/ Flickr
春に花を咲かせる犬に危険な植物7つ | the WOOF イヌメディア
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