被毛は犬の身体を守る大切なもの。でも、ブラッシングもされずカットもされなければ、犬たちの身体に負担をかける邪魔なものになってしまうのです。
英国に住むチャーリーは、飼い主のお世話が不十分だったために、健康を大きく損なってしまいました。
絨毯のように重い被毛〜小さな身体に大きな負荷
英国動物虐待防止協会(RSPCA: The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals)の職員に付き添われて、久方ぶりになるグルーミング施術を受けたのは、英国に住むキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのチャーリー(Charlie、10歳)。
まるでモップのように伸びきった被毛は大変に重く、チャーリーの身体に大きな負担をかけていました。職員のバージェス氏(Joe Burgess)は、「チャーリーの姿を見たときはショックを受けました。飼い主は…、実はこの飼い主はチャーリーのことを溺愛してはいたのですが、事情によりグルーミングに連れて行くことができなかったのです。そして、肥満でもありました」と語っています。
お世話できない悪循環がチャーリーを蝕んだ
なんらかの事情によりグルーミングに連れていけなかった飼い主。自らの手でカットすることもなかったため、チャーリーの被毛は伸び放題に。そして、チャーリーの容姿が異様なものになってくると、飼い主自身がそれを「恥ずかしい」と思うようになってしまい、外に連れ出すことがなくなっていったのだそう。
爪ももちろん伸び放題。お散歩をしなくなったため、爪が自然に研磨されることのなくなってしまったからです。次第に歩くことすら困難になるチャーリー。運動量は減る一方なのに、食事量は変えられなかったことで、体重も増加していきます。
日々のグルーミングを怠ったことにより、悪循環が続いてしまいました。
飼い主とともに、健康を取り戻す努力を続けるチャーリー
チャーリーの身に降りかかった不幸は、飼い主さんによるお世話放棄と無知が招いたものと言わざるをえないでしょう。ですが、チャーリーの健康と幸せを取り戻そうとする努力もまた、飼い主さんによって行なわれているそうです。
RSPCAの指導と協力を受け、チャーリーと飼い主は、食事療法や運動などの健康な身体を取り戻す努力を始めています。グルーミングについては、すでに次の予約も入れて準備万端。かなり厳しい指導だと言いますが、一人と一匹は頑張っているのだそうです。
「グルーミングの大切さを認識することは、ドッグケアの最重要事項です。犬種や年齢、健康状態に合わせる必要がありますが、すべての犬に毎日のお手入れは必要です。定期的なグルーミングは、健康と快適さを維持する大きな助けになります」
RSPCAの活動は募金により支えられています。また、彼らの活動に興味のある方は、ぜひWeb、Facebook、Twitterをチェックしてみてくださいね!
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